ニフコ(7988)【グローバル生産体制の確立を急ぐ、底打ちの兆し】
- ニフコ [7988] 東証1部 時価:2030円
ニフコ(7988)に注目。同社は、工業用ファスナーのトップ企業で、自動車、家電向けを中心に、住宅関連にも展開している。
同社は近年、合成樹脂事業の海外展開のスピードを加速させている。11年半ばには、中国の武漢と蘇州で新工場を稼働。現在は塩城に起亜自動車向け製品を手掛ける新工場の立ち上げを行っている。
また、今春には電気自動車向け部品の大型受注獲得に伴う英国工場の移転・拡張、現代自動車向けポーランド新工場稼動を予定している。
さらに、12年末から13年初めにかけては、インドネシア、インド(2カ所目)でも新工場稼動が予定されている。加えて稼働時期は未定だが、メキシコでも新工場設立が進められており、グローバル生産体制の確立を急速に進めている。なお、これまでの同社新工場の初期設備投資は概ね10億円程度で済んでおり、一般的な自動車部品メーカーに比べて負担が軽いのが特長。
株価は、1月4日に高値2247円を付けて以降、調整トレンドとなっていたが、2月中旬に、2000円台を割り込んできたことで、値ごろ感が浮上し、底打ちの兆しも見えはじめている。直近の東証信用倍率は0.23倍の売り長となっている。
2012/02/15 12:50