長瀬産業(8012)【林原買収でライフサイエンス分野を第2の柱に】


長瀬産業  [8012] 東証1部 時価:1025円

長瀬産業(8012)に注目。同社は、染料・合成樹脂などの化学品専門商社トップ。医薬中間体なども展開している。創業以来、化学品の卸売を中核ビジネスとしてきたが、2000年以降は製造機能事業を強化し高付加価値化を進め、アジアを中心に海外ビジネスを拡大している。
特に製造機能事業では液晶・半導体向けが主体だったが、ライフサイエンス分野を第2の柱に成長させる方針。このため、買収したバイオ企業である林原を新規連結化する。同社の酵素技術と林原の酵素応用物技術、同社の提案営業力を組み合わせ、事業を拡大する計画だ。
12年3月期の第3四半期(11年4〜12月)の連結業績は売上高が4725億円(前年同期比5%減)、営業利益112億円(同28%減)となった。化成品事業でディスプレー関連向け機能色素や、精密研磨関連部材が減少、合成樹脂事業では、OA・家電関連売上が中国向けで減少した。営業利益では電子事業でスマートフォン関連部材の好調で若干の増益となった一方で、化成品事業、合成樹脂事業がともに減益となった。第4四半期では自動車関連の回復が期待される。
一方、13年3月期は化成品事業が苦戦するものの、合成樹脂、電子事業が回復するほか、買収したバイオ企業の林原の新規連結化により増収増益に転換する見通しだ。林原ののれん代の償却や支払利息があるものの、新規連結に伴う30億円程度の営業利益の上乗せ効果が寄与する見通しだ。
株価は、1月半ば以降25に移動平均線を支えにして、順調な上昇トレンドを継続している。今後もジリ高歩調が期待できそうだ。
2012/03/28 8:15