日本新薬(4516)【断酒補助剤を製造承認申請、神経に働きかけ飲酒の欲求を抑える】

日本新薬  [8894] 東証1部 時価:1021円

日本新薬(4516)は、3月27日、厚生労働省にアルコール依存症患者の断酒補助剤(開発番号NS―11)の製造販売承認申請を行った。
 国内飲酒者6000万人のうち、アルコール依存症患者は80万人と推定されているが、依存症で治療を受けている患者は4.3万人(99年患者調査)と推定され、多くの患者は、治療を受けてないのが現状。
既存治療薬としては、アルコールの分解酵素を阻害する薬剤があり、少量のアルコール摂取でも、気分が悪くなり、吐き気などを催す。これらの薬剤は、断酒させるために使われる。同社のNS―11は、断酒をした患者が服用、飲酒をしたいという欲求を抑える薬剤。1年の治療で4割程度が断酒でき、それが続くという効果が海外データで見られている。特定の神経に働きかけて飲酒の欲求を抑える国内初の薬剤で、名称(一般名)は「アカンプロサートカルシウム」。同社がスイスの製薬会社、メルクセローノから国内での開発販売権を取得し、2004年から臨床試験を進めてきた。最終段階の治験で断酒に寄与する効果が確認できたという。承認を得られれば来年夏までに発売する方針で、初年度30億円程度の売上高を見込むという。
同社の株価は、2月上旬以降順調に上昇を続け、1000円台を回復している。直近の信用倍率は、0.90倍と拮抗している。
2012/04/02 7:52