ダイニック(3551)【有機EL向け素材で飛躍、サムスン電子向けが本格化】

ダイニック  [3551] 東証1部 時価:169円

ダイニック(3551)に注目。同社は書籍装丁用クロスの大手として知られている。最近はインテリアや不織布などの分野で付加価値の高い独自商品の開発を進めている。その中で、将来に向けた成長期待分野として注目を集めているのが、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)向け新素材の「水分ターゲットシート」だ。
 極めて鮮明な画像という大きな特徴を持つ有機ELパネルは、液晶に比べて消費電力が低く薄型・軽量化が可能なため、携帯情報端末に数多く使用されている。半面、水分の侵入に弱く、酸化現象を起こし、ディスプレーの寿命を著しく縮める問題があった。ダイニックは大型(31型など)ディスプレー用に高い水分除去効果を発揮する新製品を開発している。既にサムスン電子向けなどに納入をスタートしている。
 液晶よりも高精細で消費電力が少ない有機ELが普及期を迎えようとしている。特に、韓国のサムスン電子は薄型テレビに加えて、スマートフォン(高機能携帯電話)のディスプレーに有機ELを採用するなど、韓国勢の先行が目立っている。
 株価は、昨年11月半ばの120円台から順調に下値を切り上げ、2月半ばには160円台に乗せてきた。その後は160〜170円のボックス相場となっている。株価指標面では、PER12倍台、PBR0.6倍台と割安水準にある。
2012/04/11 7:50