角川グループホールディングス(9477)【電子書籍の将来性を評価、PBRは0.8倍】

角川グループHD  [9477] 東証1部 時価:2451円

角川グループホールディングス(9477)の13年3月期第2四半期累計期間の営業利益は37億9200万円(前年同期比9.8%増)だったが、積極投入したコミックスの返品が増加したり、映画(天地明察など)の興行収入の計画比未達、電子書籍の先行投資負担などがかさんで、売上高営業利益率は通期計画である5.2%を下回る4.7%にとどまった。ただ、下期はコミックスで「新世紀エヴァンゲリオン第13巻」、ゲームでは「AKB+Me」などヒットが期待される作品が相次ぐ他、メディアファクトリーの買収効果などもあり、通期の営業利益は80億円と見込みと期初予想を変えていない。
出版業界は活字離れなどから縮小傾向が続いているが、今後は、市場拡大が見込まれる電子書籍事業の成長性に注目したい。なお、同社は「BOOK☆WALKER」で自社の電子書籍を販売しているが、小説や角川文庫、ライトノベルなどの豊富なコンテンツを他のショップへも外販している。
株価は9月半ば以降一貫して上昇トレンドを堅持している。PER13倍、PBR0.8倍と割高感はない。直近の信用倍率は0.19倍と売り長となっている。
2012/11/02 7:50