富士製薬工業(4554)【バイオシミラーに期待感、配当利回りは3%と高水準】

富士製薬  [4554] 東証1部 時価:1610円

富士製薬工業(4554)に注目。同社は12年8月にタイ最大の医薬品製造受託会社OLIC社を買収した。これに伴い13年9月期から連結決算を開始する。OLIC社は黒字であるものの、暖簾(のれん)代償却後は若干の赤字となる。比較可能な単独の13年9月期の業績は、売上高が247億円(前年同期比15%増)、営業利益が36億円(同31%増)を計画している。
前期在庫調整でやや苦戦した造影剤の主力薬「オイパロミン」は69億円(同11%増)に回復する。月経困難症治療薬「ルナベル」は28億円(同10%増)や造影剤「イオパーク」は18億円(同13%増)と堅調な推移を見込んでいる。
また、12年11月に持田製薬(4534)と共同開発していたG−CSF製剤が国内3番目のバイオシミラー(バイオ後続品)として承認された。バイオシミラーとは、バイオ医薬品の類似品で、先発薬より価格が安いのが特徴。バイオ医薬品は非常に高価で年間の薬剤費が数百万円となってしまうものもある。医療費抑制のためにバイオシミラーが注目されている。今回承認されたのは協和発酵キリン(4151)が販売している「グラン」の類似品。発売は薬価収載後となるため、13年5月以降の見込み。
株価は、1月下旬以降1600円の高値水準での頑強な推移となっている。株価指標面では、PER16倍、PBR0.8倍台と割高感はない。予想配当利回りは3%と高水準にある。
2013/02/12 8:55