渋谷工業(6340)【再生医療事業 実用化段階へ!】

渋谷工業  [6340] 東証1部 時価:2,385円

渋谷工業(6340)が参画する再生医療プロジェクトがいよいよ実用化段階に入ってきた。
再生医療に使う細胞シートを自動制御で作成する装置を、東京女子医大などのチームが開発した。同大は、大阪大などと協力し、培養してシート状に加工した細胞を、重症心不全や角膜が傷ついた患者の心臓、角膜に移植して治療する再生医療を進めている。
これまでは、複数の無菌室を使って、手作業で細胞を培養し、シート状に加工しなければならなかった。自動生産装置は、アーム型のロボットの周りを、大型冷蔵庫大の計6個のボックスが取り囲む構造。(1)細胞を分離する(2)細胞を培養する(3)シート状に加工する(4)細胞シートを重ねて組織を作るーーなどの役割を担う。中央のロボットが、各ボックスから細胞を出し入れし、細胞の作製を進めることで、人の手を介さないため、病原菌などの感染のリスクを下げられ、生産コストの削減に繋がると期待される。
昨日から京都で始まった日本再生医療学会で発表される。この装置は「クラスター型」と呼ぶ装置で、日本光電(6849)日立(6501)澁谷工業(6340)セルシード(7776)、エイブル(東京都新宿区)の5社と共同で国の「最先端研究開発支援プログラム」を通じて実施されている。
同社は空間無菌化やロボット技術を活用し2008年に関連事業に参入。装置内を無菌に保つ「アイソレータ」や細胞培養を自動化する装置、細胞を立体的に積層する装置などを手掛け、研究開発にも短期化に貢献している。
現在関わるプロジェクトは4件で、実用化が最も早いとみられるのは山口大医学部と取り組む肝臓再生医療。今春には局所麻酔下で40ミリリットル以下の骨髄液を採取し、培養して患者に投与、肝硬変を治療する。採取量は従来の10分の1で患者の負担を減らす。再生医療の実用化では世界一早い取組みとなる。今年5月には約8,3億円を投じ金沢市内に再生医療装置の専用工場を完成させる計画である。
2014/03/05 8:00