メディネット(2370)【再生医療を日本が主導!】

メディネット  [2370] 東証M部 時価:301円

日本は再生医療分野で主導権を握り、医療市場で世界のトップを目指す。政府は再生医療を後押しする法整備を進めており、企業の開発・投資意欲を高める。2030年に1兆円に達するという予想もある再生医療市場。製薬大手、ベンチャー、医療への新規参入組が開発競争を演じている。
再生医療は機能不全となった細胞や組織を再生させる技術で、これまで手が出なかった疾患の治療に道を開くことが期待されている。だが、人の細胞を培養して作る再生医療製品は化学的な合成が可能な通常の医薬品とは異なり、細胞を取る人ごとに成分が異なる部分があったり、有効量も異なったりする。既存の医薬品や医療機器と同じ基準で承認するのが難しい。
 そのため現在日本で承認されているのは、ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(7774)が販売する、やけど治療用人工皮膚「ジェイス」と人工軟骨「ジャック」の2製品にとどまる。 だが、安倍政権下で医療分野が成長戦略の柱のひとつに挙げられたほか、13年4月に超党派で提出された「再生医療推進法」が可決されたことで、風向きが変わりつつある。がん免疫療法の技術を持ち、医療機関へのサービスを提供してきたテラやメディネットは、それぞれ持つ樹状ワクチン技術を用いて今後、臨床試験(治験)を行い、再生医療製品としての承認を目指す。
 さらにメディネットは住宅関連機器を手掛けるパーパス(静岡県富士市)や医療機器卸のムトウ(札幌市)と共同出資で新会社を設立。ジャックと同じ人工軟骨の開発を開始した。 新制度に期待するのは日本勢だけではない。世界に類を見ない制度として、海外からも注目を集める。日本と比べると多いとはいっても、海外でも再生医療製品はなかなか承認が進まない現状があるからだ。経済産業省が昨年2月にまとめた再生医療の実用化に関する報告書では、再生医療の日本市場は12年の90億円から、30年に1兆円、50年に2兆5千億円にまで膨らむと予測している。メディネットは昨年12月、羽田空港や新幹線の品川駅からほど近い、東京都品川区の約3千平方メートルの倉庫を賃借し、治療用などの細胞を培養・加工する施設を15億円かけて整備すると発表した。飛行機や新幹線による細胞の搬送も視野に入れる。
 直接治療に使う細胞だけではない。製薬会社の間で、臨床試験に必要な細胞を培養する需要も増えると見込む。更に、6月25日には「がん治療先見と挑戦〜再生・細胞医療の可能性〜」と題して、MBS毎日放送で紹介される予定になっています。
2014/06/23 8:00