ユタカ技研(7229)【制振性7割向上したトルクコンバーターを開発!】

ユタカ技研  [7229] 東証JQ部 時価:2,505円

ホンダ系部品メーカーのユタカ技研(7229)はエンジンの駆動力をトランスミッションに伝えるトルクコンバーターで、制振性能を約7割向上した製品を開発した。「DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」といわれる機構を搭載したAT(自動変速機)車向けで、DCT車の課題とされる発進時の振動の抑制などができる。まず、第1弾としてホンダが米国で販売する新型車に採用された。 DCTは通常のAT車と同様に運転時にクラッチ操作やシフト操作が不要な一方、マニュアル車のようなクラッチを搭載し、力強い加速感を出せる。
 開発したDCT向けのトルクコンバーターは、通常は1層しかないエンジンの振動を吸収するバネを2層に増やすなどの改良を施した。一方、トルクコンバーターを構成するポンプやタービンの羽根の形状を工夫することで、大きさは従来品とほぼ同等に抑えた。
 エンジンの振動がトランスミッションに伝わるのを極力防ぎ、同社の従来品に比べて制振性能を約7割向上したという。ユタカ技研によると、DCTは通常、トルクコンバーターを使用しないため、DCT向けのトルコンは世界初という。
 ユタカ技研の2014年3月期の連結売上高は1930億円で、トルクコンバーターを含む四輪車向け駆動系部品が578億円と3割弱を占める。今回の製品投入などで15年3月期には同事業で613億円の売り上げを目指す。業績は、15年3月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比10.0%減の25.5億円に減ったが、上期計画の48億円に対する進捗率は53.3%に達し、4年平均の46.2%も上回っており、指標面でもPER5,98倍、PBR0,65倍と割高感は感じられない。
2014/09/118:00