スクウェア・エニックスHD(9684)【クラウドゲームに参入、来年開始へ新会社設立!】

スクウェア・エニックスHD  [9684] 東証1部 時価:2,390円

スクウェア・エニックスホールディングス(9684)がクラウドゲームを手掛ける新会社を設立した。新会社が提供する技術を使ってソフトを開発するゲーム会社を募り、来年にも正式にサービスを始める計画だ。クラウドゲームはパソコンやスマートフォンで遊べ、次世代のゲームを担う分野と見られている。ハードを中核に発展してきたゲーム業界が揺れ動き始めた。
「ゲーム業界は生態系を維持できなくなっている。成長の方向性を変える時だ」。スクエニが設立したクラウドゲームの新会社、シンラ・テクノロジーの社長に就任した和田氏は強調する。あえて明言を避けたが、念頭にあるのはSCEや任天堂の最新ゲーム機に、ソフト会社がコンテンツを供給する従来のゲーム業界の構造だ。
 ソフト会社は数年に1回のペースで発売される最新ゲーム機に縛られてきた。画質やゲーム内容を微調整し、ハードの性能を超えないゲームを作ってきた。ところが急速に普及するスマホが、性能面でも急速にゲーム機を追い上げている。ゲーム機のないゲームの到来は間近に迫っている。SCEも7月末、北米でクラウドゲームサービスを開始した。欧州や日本にも順次広げるつもりだが、既存ビジネスと両立をはかるのは難しいとの見方もある。
 こうした中、スクエニはコンテンツ側からクラウドゲームに名のりをあげた。分散処理でスーパーコンピューター並みという高い演算能力が実現できると言い、ソフト会社が使いやすく面白いゲームを作りやすい独自の技術を開発する。この動きは、SCEなどハードメーカーが主導権を発揮してきたゲーム業界の秩序をかき乱す可能性もある。
 和田社長は「クラウドゲームの本格普及は16年」と期待する。一方、本格普及までにクラウドならではの新しいゲームを集めなければ、波に乗り遅れるとの危機感が強い。今はゲーム業界が、誰がどんな形で主導する形に変化していくのかを見極めようとしているようだ。和田社長は「プラットフォーマーにはこだわらない」と話し、自社技術を利用してくれれば、クラウドゲームの配信業者は他の会社でもいいと割り切る。任天堂が「ファミリーコンピュータ」を開発してから30年余り。ハードとソフトの両輪で発展してきたゲーム業界が大きな転換点を迎えようとしており、ゲーム業界大手の同社が新たな事業展開で将来の活路を見出そうとしていることに期待が持てる。
資本金153,68億円 発行株数115,575千株 浮動株8,0%
2014/09/30 7:30