日本航空電子(6807)【構造物の劣化を微動で計測 3軸加速度センサーを開発!】

日本航空電子  [6807] 東証1部 時価:2,077円

日本航空電子(6807)はMEMS(微小電子機械システム)技術を使った3軸加速度センサー「JA―70SA」を開発した。一般的なMEMS加速度センサーに比べてノイズを1000分の1に抑えられ、微弱な揺れを計測できる。橋梁などの構造物の劣化診断に利用できる可能性があるという。
 橋などの構造物は劣化すると剛性が下がり、固有振動数(共振周波数)が低下する。このため、構造物の固有振動数を計測することで劣化の度合いを診断できる可能性がある。その際、震動源として平常時の地面のわずかな揺れである「常時微動」を使うと、時間帯や季節などによらず、安定した計測ができる。また、人為的に加振する方法に比べて作業を簡略化しやすい。
  MEMSセンサーは「くし歯型」の可動電極を持ち、揺れを静電容量の変化として捉える。従来はノイズを拾いやすく、微弱な揺れの計測には使いにくかった。今回は静電容量の変化を電圧に変換する回路に独自の低ノイズ技術を使った。またMEMSセンサー自体にも加速度以外の外部要因を受けにくい工夫を盛り込んだという。
 現在、日本国内ではインフラの老朽化が大きな問題になっている。国土交通白書によると、今後20年の間に建設から50年以上が経過する施設の割合は50%を超える。今回の技術を使えば、老朽化の度合いに応じて適切なメンテナンスが可能になり、インフラの維持管理コストを抑制できる可能性がある。
業績は好調で、15年3月期第1四半期の連結経常利益が前年同期比2.2倍の52.1億円に急拡大している。 主力のコネクター事業でスマートフォン・自動車向けを中心に伸び、30.6%の大幅増収を達成した。 第1四半期好調に伴い、上期の同利益を65億円→95億円に46.2%上方修正。増益率が17.3%増→71.4%増に拡大し、7期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
 併せて上期の増額分を上乗せする形で、通期の同利益を160億円→190億円に18.8%上方修正。増益率が3.5%増→23.0%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしている。
2014/10/20 7:30