住友重機械工業(6302)【世界初の陽子線治療システムによるがん治療が開始!】

住友重機械工業  [6302] 東証1部 時価:565円

日本では、今や国民の2人に1人はがんを患い、3人に1人はがんで亡くなると言われ、がん対策は国家的な課題となっています。放射線治療はがんの3大治療法の1つですが、その一種である陽子線によるがん治療が今、脚光を浴びています。陽子線がん治療は副作用が極めて少なく治療効果に優れる最先端のがん治療法です。住友重機械(6302)が製造した陽子線治療システムは、今、がん治療の現場を牽引しています。
同社が長野県松本市の相澤病院に納入した陽子線治療システムにより、9月30日に甲信越地区で初となる陽子線がん治療が開始されました。このシステムは、従来よりも大幅に小型化された回転ガントリ照射装置1台(1治療室)を有し、世界で初めて加速器(サイクロトロン)と治療室を上下に配置することにより、敷地面積の大幅節減を実現しました。これにより、敷地面積に制限のある場所にも設置が可能となり、今後のモデルになることが期待されます。
照射機構としては、豊富な実績と信頼性を有する拡大ビーム法(ワブラー法)と最先端の照射方法であるペンシルビームスキャニング照射法の両方を有しており、それぞれの特性を生かして対象疾患に応じた治療の使い分けが可能です。一方、患者位置決めシステムとして、2次元画像および3次元画像による高精度画像誘導システムを有しています。
陽子線治療は、水素の原子核である陽子を高エネルギーに加速させ、がん細胞のみに集中的に照射する放射線治療法の一種です。がん細胞周囲の正常な細胞に対する影響を最小限に抑えることができ、副作用の少ない治療が可能です。外科手術と異なり、体に優しく、通院治療が可能ながん治療法として、世界中で脚光を浴びています。
同社の15年3月期第1四半期の連結経常利益は前年同期比2,9倍の59,8億円に急拡大して、化上期計画の105億円に対する進捗率は57,0%に達し、5年平均の38,9%も上回っていることから、30日に予定している上期決算も期待が出来ます。
2014/10/28 7:50