大成建設(1801)【新しい汚染土壌浄化装置を開発!】

大成建設  [1801] 東証1部 時価:615円

工場跡地などの汚染は全国で問題になっており、築地市場の移転計画が進む豊洲でも土壌汚染があり、ゼネコン各社が浄化技術の開発と実証実験を進めている。
大成建設(1801)は有機化合物や重金属で汚染された土壌を短期間で浄化する技術を開発した。井戸を効率よく掘り、空気を送って微生物で汚染物質を分解し、地下水をくみ上げて重金属などを取り除く。都内の汚染土壌で実験したところ、工期は従来の20分の1となった。さらに効果を高める方法を検証し、各地の浄化に活用する。
 工場の跡地などで、ベンゼンや鉛、カドミウムの汚染が問題になるときがある。土を入れ替えると汚染土の保管場所が必要になってくるので、その場で汚染物質だけを取り除く方法が期待されている。新技術は汚染地域に約6メートルの深さの井戸を作り、微生物の活動に必要な空気を送り込む。同時に脇に掘った井戸から地下水をくみ上げて、地下水に溶ける重金属をフィルターで取り除く。浄化した地下水は中央の井戸から地面に戻す。実験では空気を送り込む井戸を10平方メートルあたりに6本、地下水をくみ上げる井戸を6平方メートルあたり1本にした。多くの井戸によって地下水の入れ替えが1週間で済んだ。有機化合物の分解を妨げる鉄の影響も浄化補助剤で抑えた。空気とともに井戸から投入し、微生物による分解も促した。従来の方法では2年かかっていた。全体では4万平方メートルの範囲を14カ月で浄化できたという。
又、2020年東京五輪の主会場となる新国立競技場の施工予定者に、竹中工務店と大成建設が決まった。両社は難工事とされる新国立を手掛けることで、世界に技術力をアピールする格好の機会を得た。デザインが特徴の屋根は竹中が受け持つ。8万人収容のスタンドは大成だ。総事業費は約1625億円で、15年10月に着工し19年3月に完成させる。 都心の狭い敷地で、解体工事を進めながら、一方で新しい競技場を建設しなければならない。それも難しいとされ、両社の技術力が証明された結果であり、今後の活躍が期待できる。
2014/11/04 7:55