NOK(7240)【アップルのiPhone向け基板が好調で、10期ぶり最高益!】

NOK  [7240] 東証1部 時価:2,791円

自動車用オイルシールで世界シェア5割、国内シェア7割を握るNOK(7240)の業績が絶好調だ。同社は10月21日に業績・配当修正を発表している。15年3月期の連結経常利益を従来予想の468億円→602億円(前期は423億円)に28.6%上方修正し、増益率が10.6%増→42.3%増に拡大し、10期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。同時に、4-9月期の連結経常利益も従来予想の194億円→312億円(前年同期は145億円)に60.8%上方修正し、増益率が33.7%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。
自動車用シールも順調だが、今回、業績を大きく押し上げたのは、もう一つの主力事業である電子機器部品。具体的には、子会社である日本メクトロンが主に手掛けるフレキシブルサーキット(FPC)だ。FPCは薄くて柔軟性のある回路基板で、携帯電話やパソコン、デジタルカメラなどさまざまな小型のデジタル機器に採用されており、同社は世界シェアトップ。このFPCが、主な取引先であるアップル向けに大きく伸びたのだ。
アップルは9月19日、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」を新たに発売したばかり。初日の予約注文数が過去最高となり、発売3日で販売が1000万台を超すなど、好調な滑り出しを見せている。この最新機種のためにFPC需要が大量に発生したと考えられる。iPhone 6がロケットスタートを切ったが、アップル向けは数量が出る反面、オーダーの変動も大きく稼働が安定しない。そのため、中国のスマホメーカー向けの取引開拓にも力を入れている。FPCほどではないが、自動車用のオイルシールも計画を上回っており、原価低減も進んでいる。今回の上方修正は、営業利益の上方修正額(87億円)が売上高のそれ(40億円)を上回る点も大きな特徴だ。これは自動車部品の原価低減に加え、FPC生産の習熟効果が上がっており、歩留まりの改善で事業採算が高まっているようだ。
業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の10円→15円(前年同期は10円)に大幅増額しており、今後の「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の人気次第では更なる上方修正が期待できる。
2014/11/04 8:00