東宝(9602)【映画と不動産の収益好調!】


東宝  [9602] 東証1部 時価:2,652円

東宝(9602)は日本最大の映画会社。13年の邦画の興行収入シェアは57%と他社を圧倒した。
また、優良な不動産物件を数多く所有し、賃貸収入が全社収益を下支えする。当社の強みは全国に623スクリーンを展開する興行網である(13年12月末時点)。スクリーンシェアは18.8%と業界1位である。強い興行網を持つため、映画作品が企画段階から当社に持ち込まれ、当社が優先的に良質な作品を配給するケースが多い。また、最大の映画制作会社でもある放送局と資本関係があり結びつきが強い。単年度業績のみならず、中長期の視点で当社が継続的にヒット映画を配給できる構造的強みに注目できる。15年2月期第2四半期の連結経常利益は前年同期比24,7%増の197億円に伸び、通期計画の303億円に対する進捗率は65,1%に達し、5年平均の58,6%も上回った。業績の好調なポイントは、(1)継続的なヒット作品の創出によって、前期の大ヒット映画の反動減を吸収して、営業増益を確保(2)自動券売機導入と演目の充実による映画・演劇などの興行部門の収益性回復(3)空室率改善による不動産賃貸事業の利益成長 ― の3点である。11月公開の「寄生獣」、12月公開の『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』など話題作が控えており、通期の再増額修の期待もできる。
このように不動産物件の再開発、映画作品への出資等での戦略投資や、映画館でのデジタル映写機や自動券売機の導入等の中長期を見据えた投資が、着実に、堅実に実を結びつつあるメディア企業である。来期は、新たに「新宿東宝ビル」が稼働する。今後の事業展開が期待できる。
2014/11/13 8:00