ラオックス(8202)【総額2200億円!中国人旅行者の”爆買い”旅行消費学の半分は「買物代」】

ラオックス  [8202] 東証2部 時価:261円

中国人をはじめとする観光客の増加を享受し、ラオックス(8202)は2014年12月期の業績見通しを8月と直近11月12日に2度上方修正した。国内免税店事業が好調で、前期から売上高は100億円以上増え、赤字から脱却して13.5億円の営業黒字を計上する見通しだ。
年末を待たずして日本を訪れる外国人旅行者数が2013年の1036万人を上回った。11月19日に日本政府観光局(JNTO)が発表した10月の外国人旅行者数は127万人と単月で過去最高を記録。1月から10月の累計は1100万人で、このペースでいけば年間で1300万人前後まで増える見通しだ。日本政府観光局では中国からの訪日について、「10月1日から開始された新たな免税制度について、一般消費者や旅行会社への情報発信を行っており、訪日意欲、購買意欲の拡大に繫がることが期待される」としている。1月から9月までの累計で中国の旅行消費額は4160億円と前年同期の約2倍。このうち約2200億円が買物代だ。
一方、全体の旅行消費額の累計は1.46兆円と、3カ月を残して13年の1.41兆円をすでに超えている。ここに中国人の”爆発消費”が大きく貢献している。客数増加の背景には、円安による割安感の浸透や、10月から消費税免税制度が拡充されて食品や飲料、化粧品類などが対象になったことなど複数ある。さらに、旅行消費額(推計)では中国の存在がより際立つ。10月31日に観光庁が発表した「訪日外国人消費動向」によると、14年7月〜9月の訪日外国人全体の旅行消費額は5505億円で、そのうち3割強を中国が占める(客数ベースで中国は全体の約2割)。中国は前年同期が913億円だったのに対し、今年は1847億円と約2倍に拡大した。1847億円を費目別にみると、約半分の948億円が「買物代」だ。消費額そのものが大きいこともあるが、この金額はほかの国や地域と比べて突出している。13年の外国人旅行消費額は約1.4兆円で買い物代は3割強であり、中国人旅行者が買い物に費やす割合は格段に高い。
ラオックスは銀座や秋葉原、お台場などに総合免税店を構えており、年間70カ国以上の外国人が訪れており、全体の5割強が中国人だという。同社の羅怡文社長は10月初め、「今年は中国の人が200万人ほど訪れる」との見通しを示していたが、10月までの累計で既に201万人。このペースでいけば年間250万人前後まで増えそうだとの見通しだという。
又、外務省は、一定以上の収入がある中国人の個人観光客が、最初の渡航の際に岩手・宮城・福島の3県か、沖縄県のいずれかに宿泊する場合、3年の有効期間の間、何度でも日本に入国できる「数次ビザ」を発給しています。外務省は、日中両国の交流を拡大するため、「数次ビザ」の発給要件を緩和する方針で、今月8日の日中外相会談で中国側に伝えました。
外務省は、現在の基準よりも収入が少ない人でも、過去3年以内に日本を訪れたことがあれば「数次ビザ」の発給を認めることや、「相当の高所得者」は4県を訪問しない場合でも入国を認めることを検討していて、法務省や警察庁などの関係省庁と具体的な収入の基準や緩和の時期などの調整を進めており、今後、一段と中国人旅行者の増加と”爆買い”が増えることが予想され、ラオックスの業績拡大に拍車がかかってくることになるでしょう。
2014/11/24 10:30