ノジマ(7419)【携帯販売国内第3位に、ITX買収で目指す“脱家電”!】

ノジマ  [7419] 東証JQ部 時価:1,013円

ノジマ(7419)は11月18日、携帯電話販売会社アイ・ティー・エックス(ITX)を買収すると発表した。2015年3月に投資ファンドの日本産業パートナーズなどから全株を取得する。売上高はノジマの2184億円に対し、ITXは2573億円(いずれも13年度)。小が大をのみ込む買収劇で、ノジマは携帯電話販売事業に本格的にかじを切り、競争が激化する家電量販店業界で生き残りを狙う作戦に出た。
ノジマはかねてITXに目を付けていた。「商社系やメーカー系という色が薄く、何よりドコモに強かった」(野島社長)からだ。06年にはITXの経営権を握っていた当時のオリンパスの菊川剛社長に直談判したこともあった。しかし、当時、ノジマの売上高は1000億円を超えたばかりで、手が届く存在ではなかった。現在、ITXの携帯電話販売台数は266万台で国内5位、ノジマの約100万台を加えると、販売台数で国内3位へ浮上することになる。
ノジマは3月にもJVCケンウッド子会社の携帯電話販売会社、ケンウッド・ジオビットを32億円で買収するなど、ここにきて携帯電話販売事業を強化している。国内のスマートフォン市場が飽和を迎える中で、あえて注力する理由について、野島社長は「通信回線の価格は下がっており、通信機能付き端末はまだまだ伸びる可能性を秘めている」と強調する。
 通信キャリアは、スマホとタブレットの“2台持ち”など、複数回線契約を優遇する料金プランを次々と打ち出し、メーカーは“ポストスマホ”を狙うウエアラブル端末の開発に血眼になっている。 今後到来する、スマホだけでなく、家電などあらゆる機器がインターネットにつながる「IoT(モノのインターネット)」の時代に備えて、通信端末の販売ノウハウを蓄積しておきたいというわけだ。
更に、11月24日に、ノジマ全店(124店舗)で免税サービスを行うと発表しました。郊外店も含めて全ての店舗で免税サービスを実施するのは、家電流通業界でも初めての取り組みです。ショッピングモール等の商業施設へ積極的に出店しており、特に数多くの外国人観光客の来店が見込めることから、店頭での接客の「質」を重視するノジマの強みを活かし、外国人観光客のニーズに応えるよう、全店舗で免税サービスを実施することにした。
「来年度はノジマもITXも過去最高益を上げる」と意気込む野島社長。850億円の巨額投資で、“脱家電量販店”の道を歩み始めたノジマの賭けに注目したい。
2014/12/01 8:00