JCU(4975)【業績拡大に向け、メッキ用薬品の海外生産を本格化!】

JCU  [4975] 東証1部 時価:6,200円

JCU(4975)(旧社名:荏原ユージライト)は、メッキ薬品の大手で世界に飛躍する表面処理メーカーであり、自動車や、電子基板向けに強みをもっています。同社は新たにメキシコとベトナムに新工場を設け、2015年から自動車部品や電子基板向けのメッキ用薬品を量産する。生産能力はそれぞれ年間67万リットルと86万リットルとなる。供給先である自動車部品各社や電子基板メーカーの海外展開に伴い、現地での安定供給につなげる。アジアを軸に海外生産を本格化し、グローバル生産体制の構築に踏み出し、業績拡大に弾みを付ける。
 メキシコで量産を始めるのは自動車のフロントグリルなどに使用する樹脂製部品の塗装用薬品。硫酸銅のめっき液に添加して、表面にメッキする薬品だ。新工場は敷地面積が3400平方メートルで、15年初めにも量産を開始する。日系の部品メーカー中心に供給する。
 JCUは06年にメキシコに進出したが、販売拠点の設置にとどまっていた。これまではメッキ用薬品を日本から輸出し現地の需要に対応していたが、自動車の生産拠点としてメキシコの存在感が今後も高まるとみて現地生産に乗り出す。メキシコでの売上高は3年後に13年度比で1・5倍となる9億円をめざす。一方、ベトナムの新工場(敷地面積6千平方メートル)では自動車向けのほか、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末に内蔵する電子基板用の薬品を生産する。薄く積み重ねた配線板を電気的に接続するためにメッキ液に混ぜる添加剤で、12年の稼働以来少量生産にとどまっていた。ベトナムでの売上高は3年後に同1・6倍の4億円に引き上げる。
 国内では新潟県上越市に主力工場がある。海外ではタイにもメッキ薬品を生産する拠点を持つほか、韓国でも15年夏から電子基板向け薬品の生産を始める予定だ。今後も収益源を海外に求める動きを本格化させる。
同社は11月5日に15年3月期第2四半期の連結経常利益は前年同期比70.0%増の21.7億円に拡大し、従来予想の17億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の36億円→43.5億円(前期は29.6億円)に20.8%上方修正し、増益率が21.5%増→46.8%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしている。今期業績の上方修正は8月に続き、2回目となったが、更なる円安が続いていることから、通期業績の再増額修正が考えられる。
2014/12/02 7:25