東芝(6502)【半導体メモリで業界トップクラスの収益率に注目!】

東芝  [6502] 東証1部 時価:503,8円

東芝(6502)の今期上期の営業利益は1,151億円と過去3番目の水準となった。通期では構造改革に伴う一時費用を織り込んでも営業利益は3,400億円と最高益更新が予想される。
好調の理由は第1に、半導体メモリが好調で今期は全社利益の3分の2を占めよう。7〜9月期の同製品の営業利益率は28%と推定され、業界トップクラス。SSD(記憶装置の一種)や組込用途向け比率の上昇に伴うミックスの改善、製造プロセス技術での先行によるコスト競争力等が高収益の要因である。
第2に、燃料・サービス中心の海外原子力、火力/水力、鉄道用機器、太陽光発電、スマートメーター等幅広く伸長、電力・社会インフラ事業の大幅増益が予想される。
今期業績は実質上振れ基調で、PC(パソコン)事業の追加構造改革を実施、営業内に450億円、営業外に150億円の損失を計上する。消費者向け事業を地域毎に精査、戦略的に縮小、ビジネス向けに移行する。
当社特有の創造的成長を目指し、戦略的投資を増やす段階に入ると評価される。財務規律を重視しつつ、今後3年で設備投資/投融資1.5兆円をエネルギー(資源)、ストレージ(記憶装置)、ヘルスケア(医療)の3本柱に集中投資する。エネルギーでは低炭素技術を核に拡販し、ストレージではエンタープライズ向けを強化し、ヘルスケアでは既存事業に新領域を加える戦略で、今後の成長加速が期待できる。
又、同社は主力の半導体「NAND型フラッシュメモリー」の研究データ流出事件に絡み、韓国SKハイニックスを相手に東京地裁に起こした損害賠償訴訟の和解が成立したと発表した。早期に和解し、これまでの提携関係をより強化した方が得策と判断した。和解金として約330億円を受け取る。今回の和解により2015年3月期の連結業績予想を修正する可能性があり、注目しておきたい。
2014/12/22 8:30