三菱マテリアル(5711)【日立ツール買収し、超高工具の生産を拡大し、国内首位を狙う!】

三菱マテリアル  [5711] 東証1部 時価:405円

三菱マテリアル(5711)は超硬工具の生産を拡大する。2016年度までに国内2工場と海外5工場に計約85億円を投じ、生産能力を現状に比べドリルで約2割、エンドミルで約5割引き上げる。超硬工具は米国を中心に自動車や航空機、エネルギー産業向けが好調だ。増産体制を整え、積極的な需要獲得で、世界シェアの向上につなげる。
三菱マテリアルで超硬工具を扱う加工事業カンパニーの13年度売上高は1458億円。今年3月には刃先交換式の超硬工具の一種であるインサートの生産を担うつくば工場(茨城県)の生産能力も2割増強した。16年度には1680億円に引き上げる。
 ドリル事業は岐阜、タイ、インドネシア、スペイン、米国の5工場に約45億円を投資する。直径0・5ミリメートル以下の油穴付きドリルを中心に全体の生産量を約2割増やす。インドネシアでは工場を移転させて拡張し、新工場でドリルを製造する。
 エンドミルも約40億円を投じ、現状比約5割増となる生産体制を確立する。増産するのは兵庫県明石市、インドネシア、米国、天津、スペインの5工場となる。米国ではこれまでドリルの生産にとどまっていたが新たにエンドミルも生産する。
 超硬工具協会によると、超硬工具は米国の製造業の活況にけん引され、需要は増加傾向にあるという。14年度の国内需要は前年比11・3%増の3390億円の見込み。当初見通しから約160億円引き上げている。
 13年の国内の超硬工具のシェア首位は住友電気工業(約17%)で三菱マテは2位だった。日立ツールは5%程度のシェアがあるとみられ、買収によって三菱マテのシェアは約2割に上がり、国内首位を狙う戦略で期待できる。
同社の15年3月期第2四半期の連結経常利益は前年同期比12.9%増の400億円に伸び、従来の4.2%減益予想から一転して増益で着地。会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当研究所が試算した下期の連結経常利益は前年同期比6.0%増の439億円に伸びる見通しとなった。直近3ヵ月の実績である7-9月期の連結経常利益は前年同期比21.1%増の226億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の4.7%→5.2%に改善している。
2014/12/25 8:30