日進工具(6157)【低音プラズマ照射で、Sic基盤を微細加工する技術を開発!】

日進工具  [6157] 東証JQ部 時価:1,635円

日進工具(6157)は、理化学研究所大森素形材工学研究室の片平和俊専任研究員と慶応義塾大学の小茂鳥潤教授と共同で、低温プラズマを照射して炭化ケイ素(SiC)基板を高精度に微細加工する技術を開発した。切削加工だけで表面粗さが1ナノメートル以下に収まる。工作機械に小型のプラズマ照射ノズルを後付するだけですむ。
切削部分に低温プラズマを照射しながら多結晶ダイヤモンド工具でSiC基板を削る。プラズマによってSiCの表面がSiO2に変化し、表面のぬれ性が向上して切削液が微細な隙間まで浸透しやすくなる。従来は表面粗さが2ナノ―5ナノメートルだったが、最小0・89ナノメートルと安定して1ナノメートル以下に抑えることができた。
 切削液の潤滑効率が向上し、工具の消耗を抑えられる。プラズマを照射すると3000ミリメートル削っても表面粗さ1ナノ―2ナノメートルを維持できた。工具表面を電子顕微鏡で確認するとSiなどの切りくずの付着がなかった。2倍の送り速度で切削でき、ダイヤモンド工具の寿命も大幅に延びる。サファイアなど他のセラミックスでも切削改善効果を確認することが出来た。プラズマ照射装置は機構が簡単で後付け可能なオプションとして製品化することにした。
業績はスマホ向けの新製品向け需要に牽引され、電子部品等関連分野が堅調に推移し、15年3月期第2四半期の連結経常利益を従来予想の5.6億円→7.5億円(前年同期は5億円)に34.3%上方修正し、増益率が12.0%増→50.4%増に拡大し、10期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。
 上期業績の好調に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の11.6億円→13.3億円(前期は11億円)に14.7%上方修正し、増益率が4.8%増→20.1%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。 同時に、期末一括配当を従来計画の25円→30円(前期は1→2の株式分割前で60円)に増額修正している。発行株数も625,2万株で、浮動株が18,8%(約118万株)と少なく、株価は緩やかな上昇カーブを続けており、信用残も僅かなことから、押し目を注目しておきたい。
2015/01/14/ 7:40