三越伊勢丹HD(3099)【銀座三越店に「市中免税店」をオープン!】

三越伊勢丹HD  [3099] 東証1部 時価:1,575円

2014年に日本を訪れた訪日外国人数が、前年比29,4%増の1341万3600人と過去最高となった。15年は中国人向けのビザ発給要件緩和などの効果もあり、1500万人の突破は確実となる。14年の訪日外国人数消費額の総額も、同43,3%増の2兆305億円と、円安等を受けて大幅に増加し、低迷する国内消費を押し上げている。
観光立国を標榜し、2020年までに訪日外国人旅行者(インバウンド)2000万人を目指し、インバウンドの取り込みに小売業者が本腰を上げてきた。その極め付きが「市中免税店」だ。
三越伊勢丹HD(3099)、日本空港ビルデング(9706)、成田国際空港、同社系列のNAAリテイリングの4社は合弁会社を設立し、今年秋にも、三越銀座店に市中免税店を開業する。
百貨店や家電量販店など従来の免税店は、消費税を免税する「タックスフリーショップ」(消費税免税店)だが、今回は消費税だけでなく、関税、たばこ税、酒税などを免税する、「デューティフリーショップ」(保税免税店)。特殊事例の沖縄を除いて“空港外”に出店するのは、国内初のケースである。三越伊勢丹の大西洋社長は「最高の市中免税店を作り上げていきたい。単なるファッションではなく、日本のいい商品、本当に誇りを持って購入していただける品ぞろえと店作りを行う」と自信満々に語っている。空港型の免税店と同様に、訪日外国人のほか、日本人でも出国予定があれば、商品を買える。購入時にはパスポートや航空チケットが必要。商品は店内で選び、出国時に空港で受け取ることになる。
更に、同社は訪日客の旅行も取り込む為に、旅行専門会社を発足し、7月から営業を始める。新会社「三越伊勢丹旅行」を20日付けで設立し、三越日本橋店の顧客を中心としたが、伊勢丹新宿本店など他店舗の得意客を対象にして拡販する。美術館、博物館など観光施設を貸し切ったり、豪華バス、列車を使ったりなど高級感があるプランを売り物にする。百貨店には訪日外国人の来店が伸びており、こうした需要を旅行サービスでも取り込む意向だ。このように、百貨店事業を基盤にしながら、サービス事業を模索しており、4月をめどに未就学児向けの教育サービスを始めるほか、16年度をめどに医療モール事業の運営にも乗り出し、百貨店の店頭との連動を念頭に入れており、新たな収益モデルを構築しており、注目したい。
2015/01/21/8:00