ホロン(7748)【世界で最も多く採用されているマスク測定寸法装置に注目!】

ホロン  [7748] 東証JQ部 時価:1,311円

ホロン(7748)は、小型化及び高機能・高性能化が進むパソコンや携帯電話、デジタル家電などの機器に不可欠な半導体が、設計通りに正しく作られているかを検査・測定する装置専業メーカーであります。
マスク製造過程での検査・修正装置は、欠陥検査・欠陥修正・品質検査・寸法測定と大きく4つに分けられます。同社の装置は、マスクの回路線幅を電子ビームで測定しており、現在、世界で最も多く採用されているマスク測定寸法装置であります。
同社は1985年に設立されました。社名のホロン(holon)はギリシャ語のholos(=全体)に「個」「部分」を表す「on」を結びつけたもので、onはelectron(電子)、proton(陽子)のように粒子または部分を暗示させる、アーサー・ケストラーが提唱した概念です。全体と個(部分)の結びつきがholonであると言っています。創立時ホロンは、世界中の顧客と結びつきのできる、創造性があり、顧客に満足していただける商品を提供することで、ケストラーの提唱する『holon』(=世界と結びつく)を目指してきております。
注目できる商品の一つが、同社のフォトマスクCD-SEM「Z7」がiPhone6に搭載されている「A8プロセッサー」のマスク検査に使用されていることです。iPhone5に搭載されていた「A7プロセッサー」が28ナノメートルプロセスであるのに対して、A8チップは20ナノメートルのプロセスが採用され、微細化されたことで、iPhone6の処理速度が25%も速くなり、電力効率も最大で50%も改善されていることです。この様に、同社製品が世界のトップ企業の一つであるアップル社に採用されているということは、ケストラーの提唱する『holon』(=世界と結びつく)という同社の理念である常に世界に目を向けた技術開発を目指してきたことで、同社の技術力の高さが改めて見直されることでしょう。
更に、同社は、旭化成(3407)と共同で光デバイス製造用の大面積シームレスロールモールドの開発に成功しました。これは将来フレキシブル電子デバイス等へ展開する上での第一歩になります。この成功を支えたのがホロン独自の電子ビーム技術です。世界初となるロール用SEMは、「nano tech 2011 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」において「nano tech 大賞2011 微細加工技術部門賞」を受賞するなど、高い評価を獲得しています。授賞理由は、フレキシブルエレクトロニクスなどの部材生産に用いる高速ロールプリントプロセス用ロールモールドの表面に形成した微細パターンを観測・計測できる電子顕微鏡を世界で初めて開発した点が評価されています。
この様に、技術力の高さをもっていながら、発行株式数が334万株と少なく、時価総額も僅か43億円であることから、同社株を巡って株式争奪戦がいつ起こっても不思議でなく、押し目は注目しておきたい。
2015/01/26/ 8:00