KDDI(9433)【新製品「ガラホ」の売れ行きに注目!】

KDDI  [9433] 東証1部 時価:7820円

KDDI (9433)は1月19日に春モデルの端末ラインナップ。「スマホとケータイ(従来型の携帯電話、いわゆるガラケー)を合わせて『ガラホ』を発表した。
錦鯉のようなデザインが特徴のINFOBARシリーズ最新作や独自端末「isai(イサイ)」、初のシニア向け、ジュニア向けスマホなどを披露したが、最も注目されたのは「AQUOS K」(シャープ製)だった。AQUOS Kの見た目は折りたたみ式で、テンキーがついたケータイそのもの。ワンセグや赤外線通信、防水など、おなじみの機能も備えている。その一方で、高速通信のLTEに対応し、OS(基本ソフト)はグーグルのアンドロイド、クアッドコアCPU(中央処理装置)を搭載。カメラは1310万画素。メッセージアプリ「LINE」も使える。スマホのようなスペックを持つ端末だ。LTE対応のケータイは国内では初めて。
なぜ、KDDIは今、「ガラホ」を売り出すのか??
ガラホの構想は1年数カ月前にさかのぼる。スマホに乗り換える動きの鈍化が明らかになり始めた時期だ。加えて、2013年9月にはNTTドコモがアップルの「iPhone 5s」を導入。大手3社の端末ランナップが横並びとなり、差別化の難易度も格段に増した。そこで、KDDIはスマホ開発に関して、ジュニア向けからシニア向け、コンパクトサイズなど、以前よりターゲットを絞り込んだ形で商品を提供できるよう、開発体制の見直しを進めた。ケータイについても、片手操作の使いやすさや電池のもち、料金の安さから根強いファンが多く、新しい製品が望まれていた。将来的に3G(第3世代の通信規格)回線を改廃するため、高速通信のLTEに適合した端末が必要、という事情もあった。AQUOS Kは2月下旬の発売予定(価格は未定)。KDDIはシリーズとして投入する構えだが、発売を前に、期待と不安が入り交じっている状況だ。「ガラホでもいいということになれば大きくシフトするかもしれないが、まだ最終判断はしていない。ユーザーの声を聞きながらラインナップを決めていきたい」と田中社長は語っている。
3月にはドコモやソフトバンクなど、ライバル他社が携帯電話と光回線のセット割引で追随する。異業種からも格安スマホへの参入が相次ぐなど、国内の携帯市場はこれまで以上に混戦模様だ。その中でも「ケータイユーザーならKDDI」と顧客を囲い込めるか。ガラホの販売動向は今後の戦略を占ううえで、重要な試金石となりそうだ。
同社の業績は4-12月期経常が10%増益で着地し、10-12月期も10%増益と順調、更に3月末割り当てで1対3の株式分割を発表していることから、押し目は注目しておきたい。
2015/02/05/8:45