富士フィルムHD(4901)【日本が世界を牽引する再生医療に本格進出!】


富士フィルムHD  [4901] 東証1部 時価:4,412円

2014年11月に施行された改正薬事法以降、日本を中心に再生医療の産業化が進みつつある。同法の成立で、日本に再生医療に関する世界最先端の法規制が整った。同法により、再生医療製品は少ない症例数でも、有効性が推定でき、安全性が確認できれば、条件や期限付きで仮承認を受け販売を開始できるようになった。
富士フイルムHD(4901)は3月30日、iPS細胞の開発・製造を手掛ける米国のバイオベンチャー、セルラー・ダイナミックス・インターナショナル社(CDI社、ウィスコンシン州)をTOBにより買収すると発表した。TOBは米国子会社を通じて行われ、TOB価格は1株16.5ドル。発行済み株式数の全株を約3億700万ドルで取得する方針だ。
iPS細胞は山中伸弥・京都大学教授のノーベル賞授賞で、飛躍的に注目度が高まった。同社が買収する、CDI社は、04年に設立され、13年7月にNASDAQ市場に上場したバイオベンチャー。良質なiPS細胞を大量に安定生産する技術に強みを持っており、大手製薬企業や先端研究機関など多くのユーザーとの供給契約、開発受託契約を締結しているという。
同社は、10年に資本参加して昨年連結子会社化したJ・TEC(7774)を通じ、表皮や軟骨などの再生医療製品事業に参入している。なお、今回の買収を通じて富士フイルムでは、iPS細胞を使った創薬支援分野に参入し、再生医療製品の開発加速や、再生医療の事業領域の拡大を図るとしている。
高機能素材に強い富士フィルムとJ・TECにCDIが加わることで「3社の技術を組み合わせれば組織や臓器の再生への活用も期待できる」として、同社は医薬品や医療ITといったヘルスケア分野の売上高を19年3月期に1兆円(前期推定は4000億円前後)に高める経営目標(富士フィルムの古森会長)を掲げている。

2015/04/06/8:15