綜研化学(4972)【色素コスト10分の1、太陽光パネル向け新製品開発!】

綜研化学  [4972] 東証JQ部 時価:1,235円

綜研化学(4972)は9日、色素増感型太陽電池に使う色素のコストを既製品の10分の1以下に抑えた新製品を開発したと発表した。色素の分子構造を見直し、合成にかかる時間を大幅に圧縮できるのが特徴だ。色素増感型の太陽光パネルを開発する大学や企業の研究室向けの販売を目指すとしている。
 新たな色素は合成の工程を大幅に短縮できる「短骨格有機色素」と呼ぶタイプを採用した。これにより同社既製品の一種に比べコストを10分の1以下にできたという。
 エネルギーの変換効率はまだ1ケタ台だが、廉価版を投入することで色素増感型の太陽電池の普及を目指す狙いだ。ポータブル電源やセンサーなどへの使い道があるとみている。
 色素増感型の太陽電池は実用化に向けた動きが大学や企業で進んでいる。東京大学の研究グループがシート状高分子素材を開発、従来の10倍以上の効率を達成。積水化学工業(4204)は変換効率が9・1%と、1ポイント引き上げた新製品を発売する予定。折り曲げなども可能で、家具や調度品など意匠にすぐれた分野での実用化が想定される。
業績に関しては、15年3月期第3四半期の連結経常利益は4%増益で着地したが、直近3ヶ月の実績である10−12月期の連結経常利益は前年同期比99,2%増に拡大しており、売上高営業利益率は前年同期の2,8%→5,6%に改善している。株価は昨年11月の高値1728円から調整しており、PERは10,3倍、PBRは0,52倍、利回り2,83%と指標面からは割高感は感じられないことから注目してみたい。
2015/04/10/8:20