日本ヒューム(5262)【東京五輪や中央リニア新幹線など大型プロジェクトの恩恵大!】

日本ヒューム  [5262] 東証1部 時価:894円

日本ヒューム(5262)は、国内シェア首位のヒューム管やコンクリートパイル、プレキャスト製品などコンクリート製品の製造・施工を手掛ける。同社はHiFB(ハイエフビー)工法と呼ばれる新工法を開発中である。HiFB工法は、打ち込む坑の先端部に球根状のコンクリートの固まりを形成することにより高い支持率を実現する工法で、従来工法で使用されるパイルに比べ、細い径のパイルで済むため、トータルコストを抑えられる。現在、強度等の実証・実験を進めており、今期中にも国土交通省の認定を受けられる見通しである。
同社の15年3月期第3四半期の連結経常利益は前年同期比28.2%増の34.2億円に伸びており、通期の同利益を従来予想の34.5億円→37.5億円(前期は28.7億円)に8.7%上方修正し、増益率が19.9%増→30.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当研究所が試算した下期の連結経常利益も従来予想の9.2億円→12.2億円(前年同期は8.4億円)に32.6%増額し、増益率が9.0%増→44.5%増に拡大する見通しとなった。
来期以降も東京五輪関連など大型プロジェクトの始動がはじまっている。豊洲新市場の初期建設工事がスタートし、同社は基礎工事に参画、中央リニア新幹線の86%は地下やトンネルが占める見通しであり、シールドトンネルに使用されるセグメントの需要拡大に弾みがつくとみられる。2020年夏に開催予定の東京五輪関連の工事も今後動き出す見通しである。
同社は5月14日に決算発表を予定しているが、出資比率を引き上げ(16,25%→29,5%)持分法適用会社とした旭コンクリート(5268)や、同じく持分法適用会社であるNSJ(日本上下水道設計)(2325)とのシナジー効果なども期待でき、再増額修正の可能性が考えられ、PERは7,5倍、PBRも0.92倍と割安なことから押し目を注目しておきたい。
2015/04/17/ 7:55