サンリオ(8136)【インバウンド需要の取り込みで業績回復を目指す!】

サンリオ  [8136] 東証1部 時価:3,400円

サンリオ(8136)が「訪日外国人(インバウンド)」需要の取り込みで工夫を重ねている。都心のグッズショップはアジアからの訪日客で大にぎわいだ。集客戦略を団体ツアー中心から、自由行動で観光する個人旅行客までターゲットにする形に拡充。ライセンス収入や物販、「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)のテーマパーク事業まで押し上げ効果を狙う。
 東京駅の人気スポット「東京キャラクターストリート」。80メートルほどの通りの中でも「ハローキティショップ」は有数の人気店だ。中国語を話す女性の姿もあり、「1次477日円(日本円で1回477円です)」といったくじ引きの貼り紙など中国語も目に入る。
 サンリオの宮内三郎常務取締役は「3年くらい前から訪日客の買い物コースに組み込まれるようになった」と話す。中国やタイなどアジア人から人気があり、客の3割が外国人。売上高が2年で9倍になった店舗もある。東京、大阪を中心に前年同月比2ケタ増が続き、過去最高の売上高を記録するケースもある。
 サンリオピューロランドなどテーマパーク事業について、黒田昇執行役員は「自由行動を選ぶ外国人旅行者の増加に合わせて戦略を変える」と話す。注力しているのはネットでの認知度向上だ。自社サイトは中・英・韓の3外国語に対応し、更新頻度も日本語サイトに近づけて内容を充実。フェイスブック上で外国語のコンテンツ更新を強化する。
 2016年3月期の営業利益の市場予想(QUICKコンセンサス)は前期推定比で1割弱増の193億円。14年3月期の最高益210億円の9割まで戻す見通し。20年の東京五輪開催に向けて2000万人を目指すインバウンド需要を深掘りすることによって、更なる業績の拡大を目指す取り組みに注力していることから押し目を注目しておきたい。
2015/04/20/ 7:55