日本碍子(5333)【リチウムイオン二次電池などよりも小型の「亜鉛二次電池」を開発!】

日本碍子  [5333] 東証1部 時価:3,085円

日本碍子(5333)はリチウムイオン二次電池などよりも小型化が容易で低コストな「亜鉛二次電池」を開発した。電池の正・負極を隔てるセラミックス製のセパレーターを新たに開発。ショートを引き起こす「短絡問題」などから実現することが難しかったニッケルと亜鉛による二次電池の実用化に成功した。同社は大容量蓄電池のナトリウム硫黄(NAS)電池や燃料電池なども手がけており、蓄電池メーカーとしての存在感を高めつつある。
亜鉛二次電池は正極にニッケル、負極に亜鉛を使う二次電池。ニッケルと亜鉛による電池の原理自体は「約70年前から知られていた」(酒井均日本ガイシ執行役員)が、これまでは亜鉛の持っているある特性が壁となり、使い切りの一次電池にしか採用されなかった。
 その特性とは「デンドライト」(樹状析出)と呼ばれる亜鉛の成長だ。亜鉛などの金属は、充電すると樹氷のような形状に成長し、セパレーターを貫通して正極側まで突き出る。このため充電するとショートし、使えなくなる課題があった。同社の開発したセラミックス製のセパレーターは、正極側からの水酸化物イオンは通しつつ、負極側からのデンドライトは物理的に遮断。短絡問題が起きず、ニッケルと亜鉛の電池を充電可能な二次電池にすることに成功した。
 体積1リットル当たりのエネルギー密度は200ワット時と大型のリチウムイオン二次電池と同等以上を確保。電解液には水溶性の液体を使用するため、可燃性の液体を使うリチウムイオン二次電池より安全性が高い。リチウムでは複雑になっている制御回路が簡素になるため、同等の容量であれば2―3割の小型化が可能。さらには負極が亜鉛のためニッケル水素二次電池などよりも価格を抑えられるとみている。
又、同社はタイに自動車排ガス浄化用セラミックスの新たな生産拠点を設立しました。東南アジアやインドを中心とするアジア新興国では今後、自動車生産台数の増加や排ガス規制の強化により排ガス浄化用セラミックスの需要増が見込まれている。タイに設立する製造子会社「NGKセラミックスタイランド」では、ハニセラムと大型ハニセラムのほか、コージェライト製と炭化ケイ素(SiC)製の2種類のディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)を生産する予定で、拡大する需要に対応して、成長加速に繋げていることから、注目したい。
2015/06/02/ 7:45