菊池製作所(3444)【歩行支援装着型ロボット「ウォークメイト」を開発!】

菊池製作所  [3444] 東証JQ部 時価:1,637円

「生きている限り自立した生活を実現したい。」を企業理念に掲げて、「マッスルスーツ」を開発した菊池製作所(3444)は東京工業大学の三宅美博教授と共同で、新たに歩行支援用の装着型ロボット「ウォークメイト」を開発した。パーキンソン病患者などの転倒予防やリハビリ効果を狙い2015年度中にドイツで臨床試験用のデータ収集を始める。
 ドイツのパートナー企業と連携し、医療機器認定を目指す。産学連携と福島県の開発助成事業を受け、金属加工からスタートした企業が医療ロボットメーカーを目指して第一歩を踏み出す。
 福島県の「ふくしま医療福祉機器開発事業費補助金」を活用し、装着型ロボを開発した。肩と腰に二つずつモーターを配置し、腕と脚を振る動作をリズムに合わせて支援する。人間の歩行リズムに同調するように支援するタイミングを制御する。早足気味の人やゆっくり歩く人など、色んな人に合わせて支援できる。
 今回、両腕両脚のタイプも開発した。実証実験では腕だけの支援と腕脚両方の支援を試し、歩行の安定性を評価する。腕の支援だけでも安定することを実証し、腕のみのタイプを製品化する。腕の支援は脚よりも小さな力ですむため、装置の軽量化と稼働時間を延ばすことにつながる。また急に急ぎ足になるなど、タイミングがずれても転倒しにくい利点がある。
 パートナー企業と連携しドイツと日本の医療機関で、臨床試験の計画を決める基礎データの収集を始める。短期的にパーキンソン病患者や高齢者などの転倒予防効果を検証し、長期的には装着によるリハビリ効果を検証する。
政府が進める「ロボット革命」について、規制緩和で産業の生産効率を引き上げるほか、官民で1000億円を投じて関連産業の市場規模を4倍の2.4兆円に拡大するとしている。介護・医療や農業、中小企業など人手不足が深刻になっている分野を重点的に支援。介護保険を適用するロボを増やすほか、医療ロボも国の審査を迅速にして、本格的なロボット普及へ期待が高まっており、注目しておきたい。
2015/06/05/ 7:50