芦森工業(3526)【韓国にエアバッグ新工場、来年稼働、現地車向け5種製造!】

芦森工業  [3526] 東証1部 時価:215円

芦森工業(3526)はエアバッグやシートベルトなどの自動車安全部品事業が主力分野だ。日本の複数の自動車メーカーにも供給しているが、自動車安全部品事業は15年3月期の売上高が前の期比1%増の359億円と伸び悩んだ。日本の自動車メーカーからの受注減が響いた。
今回、同社は初めて韓国自動車メーカーからのエアバッグ受注に成功したため、韓国に自動車用エアバッグを生産する新工場を建設し、2016年には本格稼働する。韓国内で新たな納入先を開拓し、中長期的に日本と並ぶ主要生産拠点に育てたい考えだ。18年3月期には韓国子会社の売上高は現在の2倍超の35億円程度を目指す。
 新工場は現地子会社のアシモリコリアが韓国北東部の原州市に約10億円を投じ建て,15年末に完成させる見込みだ。エアバッグは今回受注が決まった韓国中堅自動車メーカー向けに5種類製造する。当初の売上高は年10億円を目標とする。
 韓国では現在、原州市内のレンタル工場で日本国内向けのシートベルトと韓国向けに自動車荷台のカバーを生産しているが、これらの生産もすべて新工場に移す方針だ。 
11年に設立されたアシモリコリアは韓国製の自動車安全部品をインドネシアやマレーシアなど東南アジアに供給し、技術支援を実施する商社として業務を始めた。これまで築いた韓国の部品メーカーとの関係を生かし、新工場で作る製品の部品は原則すべて韓国国内で調達する。
 芦森工業は5つの海外生産拠点を持つ。タイやメキシコなどの4拠点では、日本からの出向者が現地採用の従業員に技術指導する形で生産を増やしてきたが、韓国では現地の技術者が中心となって設計や開発を含めた業務に当たる。
日本の自動車生産が落ち込むとみられ海外生産の強化が課題となっていたが、「日本と同じ水準を持つ生産拠点に育て、選択肢を増やしたい」としている。拠点を分散し、災害や為替変動などのリスクに耐えられるようにする。
業績に関して、15年3月期の連結経常利益は前の期比16.5%減の13億円になったが、16年3月期は前期比14.9%増の15億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収になる。同時に、従来未定としていた前期の期末一括配当を2.5円実施し、6期ぶりに復配し、今期も2.5円を継続する。
直近3ヵ月の実績である1-3月期(4Q)の連結経常利益は前年同期比3.4%増の8.7億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の4.2%→5.3%に改善した。
2015/06/12/8:00