スクウェア・エニックスHD(9684)【「伝統と挑戦】〜ファイナルファンタジー」リメーク!】


スクウェア・エニックスHD  [9684] 東証1部 時価:2,832円

世界最大級のゲーム見本市「E3」が16日(日本時間17日)、米ロサンゼルスで開幕した。世界中のゲーム会社が最新作を続々と披露するなか、特に注目を集めたのがスクウェア・エニックス(9684)。発表会はスクエニの過去と未来の両側に目を向けた内容となった。
 来場者の目をくぎ付けにしたのは、1997年発売の人気ゲーム「ファイナルファンタジー(FF)7」のリメーク版で「「WORLD OF FINAL FANTASY(ワールド・オブ・ファイナルファンタジー)」。最新ゲーム機「プレイステーション(PS)4」向けに作り直すという。
 FFは「ドラゴンクエスト」と並ぶスクエニの代表作だ。シリーズ1作目の発売は87年。累計販売本数は1億1000万本を超える。重厚な物語と細部まで描き込まれた映像が特徴で世界中に熱烈なファンを持つ。
 寝る間を惜しんでFFを遊んだ子どもたちも今や30代の働き盛り。ゲームで遊ばなくなってしまった人も多い。シリーズ7作目であるFF7のリメーク版には往年のファンを再びゲームに引き付ける効果が期待できる。老舗ならではの戦略だ。
売り上げが計算しやすいシリーズものに傾倒した大手メーカーの開発体制への批判は根強い。「最近のゲームは似たような作品が多いと感じる」とスクエニの元社長・和田洋一氏は話す。
 その批判にスクエニの松田洋祐社長が出した答えが16日に設立を発表したゲーム開発会社「トウキョウRPGファクトリー」だ。詳細は明らかにしていないが、子会社にしたことでスクエニが生み出してきたものとは一線を画したゲームを作るという意図がうかがえる。他社との協業もしやすくなる可能性が高い。
 家庭用ゲームの豊富なパイプラインによるトップラインの拡大とオンライン化に伴う収益性、安定性の向上が高いが、既存シリーズ頼みでは中長期的な展望が描きにくく、新会社の発足はスクエニのそうした危機感の表れでもあり、今後の更なる成長が期待できる。
2015/06/18/8:15