渋谷工業(6340)【再生医療での細胞培養事業に参入!】

渋谷工業  [6340] 東証1部 時価:2,102円

渋谷工業(6340)は29日、再生医療での細胞培養事業に参入すると発表した。7月16日付で再生医療システム本部に細胞加工培養部を新設、自社で製造販売しているロボット培養システムなどを用いて再生医療に用いる細胞の大量培養などを受託する。同社は従来、ロボット細胞培養システムやバイオ3Dプリンターなどの装置を大学などに納入し、共同で再生医療関連の研究開発を行ってきた。今回、これまで蓄積したノウハウを生かし、装置の販売に加えて細胞の培養や加工を事業として展開することにした。
参入にあたり森本工場(金沢市)にロボット培養システムや細胞培養アイソレーター、バイオ3Dプリンターなどを設置。当初は患者から採取した細胞の培養が中心だが、今後iPS細胞(人工多能性幹細胞)などの培養も手がける考え。
澁谷工業によると、再生医療の臨床研究や治療では、数多くのiPS細胞などを安全で均一な品質で培養する必要があり、コストダウンが課題となっている。同社は自社の技術を活用し、細胞の受託加工や大量培養のニーズに応えていく方針だ。医療機関は同社に加工を委託することで、大規模な設備投資を行わなくても研究・開発ができるようになる。
同社は山口大学や京都大学などと共同で再生医療向けの細胞培養技術を研究している。共同研究相手から細胞培養装置の製造だけでなく培養自体の事業化を要請されていた。山口大学とは肝硬変治療のための再生医療で臨床研究を行っている。患者の骨髄液を培養して骨髄間葉系幹細胞を増やして患者に点滴で戻す治療法で、同社はこの特許の独占的実施権を取得した。同社が窓口となって山口大学以外の大学や病院にも広める。
再生医療システム本部長を兼任する澁谷弘利社長は「機械だけでなく、細胞加工も大きなビジネスにしていきたい」と強調した。
2015/06/30/ 7:45