小野薬品(4528)【脚光を浴びる新たな”がん免疫療法”「オポジーボ」!】

小野薬品  [4528] 東証1部 時価:13,390円

人類に四千年戦争を仕掛け、“病の皇帝”とも称される「がん」。いくつも武器を備えても、我々はまだ完全に勝利を収めてはいない。2014年だけで約37万人もの日本人の命が、がんによって奪われている。
がん細胞は正常細胞から発した異形細胞であり、ヒトを生物として繁栄させた仕組みを利用していることが、治療の難しさの一端にある。がん細胞は、生体防御のために備わっている免疫系の攻撃をかわしながら徐々に成長して生命を脅かす一方、免疫細胞はがんとの長期の戦いにより疲弊していく。
今年5月の米国臨床腫瘍学会で話題を独占したのがPD-1抗体などのチェックポイント阻害剤を主とした免疫療法だった。
今月16日から18日まで札幌で開かれる第13回日本臨床腫瘍学会学術集会のハイライトもがん免疫療法である。同療法ががん治療のパラダイムシフトと目されるのは、明確な臨床効果が示されていることと既存の抗がん剤に比べ安全性が高いためだ。
注目したいのは同療法開発の先頭に立つのが日本の大学、製薬企業であること。それを世界で初めて臨床現場に提供したのが小野薬品工業(4528)である。
新しいコンセプトの抗がん剤、小野薬品工業の「ニボルマブ(商品名オプジーボ)」が登場、画期的な「がん免疫療法」として大きな期待を集めている。この創薬をけん引したのは、世界の免疫学研究を長年リードしてきた京都大学の本庶佑氏(現・客員教授、静岡県公立大学法人理事長)だ。
「ニボルマブ」には従来の抗がん剤と比べ、(1)がん種を問わない、(2)副作用が少ない、(3)末期でも効き始めたらずっと効き、再投与もできる、という大きな特徴がある。特定のがん種の増殖にかかわる分子をピンポイントで狙う分子標的薬とは逆で、免疫チェックポイント阻害薬は幅広いがんの治療薬となる。
本庶氏は、「今の抗がん剤は、やがてほとんど使われなくなり、すべて PD-1抗体で治療することになるだろう」と予測する。
最先端技術をいかに素早く導入するかが日本医療の課題だったが、免疫療法、ゲノム解析では日本がリーダーになれそうだ。
その先頭を走る機関車的な役割を担っているのが小野薬品工業と言えるでしょう。
2015/07/09/8:00