ジャムコ(7408)【宿願だった欧州エアバスから内装受注!】


ジャムコ  [7408] 東証1部 時価:3,275円

航空機内装品で世界大手のジャムコ(7408)が宿願だった欧州エアバスからの受注をもぎとった。これまで内装品はほぼ米ボーイング向けのみだったが、エアバスの次期大型機に厨房設備(ギャレー)や化粧室(ラバトリー)を供給する。ビジネスクラス向けでもパナソニック系機内AV(音響・映像)メーカーと提携し、空間設計ノウハウを磨いて航空会社に売り込みをかける。
ジャムコが受注したのは5月から商用運航を始めたばかりのエアバスの大型機「A350XWB」向けのギャレーとラバトリー。客室後方で厨房設備と化粧室を一体化し、空間を有効活用する独自設計の「ICEリアギャレー」だ。エアバスの「コンパクトな設計で座席を増やしたい」というニーズに応え、独自設計で、シート間隔を変えずに座席を6席増やすことに成功した。「1座席当たりの運航コスト削減にもつながる」(エアバス)。
A350は800機近い受注を抱えるが、内装品は米BEエアロスペースが独占していた。今後エアバスを使う航空会社はジャムコ製を選べるようになる。
ジャムコはボーイングの最新鋭機「787」に加え、次期主力大型機「777X」にもラバトリーを独占供給するなど航空会社からの指定を除き、ボーイングと蜜月の関係を築いてきた。実は10年ほど前、エアバスから「入札に参加してほしい」とラブコールを送られたが、受注が増えるとボーイング向けの品質管理に影響が出るとして断った経緯がある。受注増は依然ボーイング向けが大半だが、エアバス向けの拡大で2017年度の内装品売上高を830億円と14年度比32%伸ばす計画だ。
ギャレー、ラバトリーに続く第3の矢として狙うのがビジネス・ファーストクラス向けシートだ。「空飛ぶホテル」とも言われる同シートは快適な空間と高い意匠に裏打ちされたデザイン性が求められる。3年前に新規参入し、複数の航空会社に標準仕様のシートを供給したほか、シンガポール航空向けには特別設計のシートを8機分、順次納入している。
デザインや快適性を高めるため、1年前には機内AVシステム大手でパナソニック子会社のパナソニックアビオニクスと提携。高解像度を誇る4Kディスプレーなどを組み込んだシートなどの開発を急ぐ。
18年ごろには売上高1000億円のうち2割をシートで稼ぐ目標を掲げる。「総合内装品メーカー」への脱皮を図る同社に航空会社も熱い視線を注いでいる。
2015/07/10/ 7:50