広栄化学工業(4367)【医薬中間体や帯電防止剤等の窒素化合物を生産5割増!】

広栄化学工業  [4367] 東証2部 時価:332円

住友化学(4005)子会社の広栄化学工業(4367)は窒素系化合物を使った産業材料の生産能力を5割増やす。千葉工場(千葉県袖ケ浦市)で生産設備を増設し、2017年10月の稼働を目指す。投資額は最大30億円。抗潰瘍薬などの原料となる医薬中間体や液晶パネルの帯電防止に使うイオン液体など、窒素系化合物を使った高付加価値の素材を増産する。主力生産拠点である千葉工場の敷地内に窒素系化合物を使った材料をつくるための生産設備を1基増設する。1基で窒素系化合物をもとにした(1)医薬中間体、(2)イオン液体、(3)樹脂製造用の触媒という主に3種類の産業素材がつくりわけられる「多目的」の生産設備だ。既に2基の生産設備を運営しているが、フル稼働状態が続いていた。新鋭設備の導入により全体の生産能力は年300トン程度になる。
 医薬中間体は売上高の3割程度を占める主力事業で、抗潰瘍薬や結核の薬などに使われる。医薬品メーカーから年100トン程度生産を委託されており、8割程度は海外向けだ。新興国などで医薬品の需要が高まるとみて増産する。イオン液体の生産も底上げする。イオン液体は電気を良く通し、広い温度域で液体を保つ物質で、主に自動車用バッテリーの電解液などに使われている。2000年代から産業界で研究開発が進み始め、今後利用が広がるとみられる。
 広栄化学のイオン液体は液晶パネル内のフィルムなど樹脂の帯電防止剤で採用が広がっている。現在のイオン液体の生産量は年約100トンで、東洋合成工業(4970)や日清紡ホールディングス(3105)とともに国内大手の一角を占める。今回の増産で用途を広げていく考えだ。 
16年3月期を最終年度とする中期経営計画では「成長事業の拡大と主軸化」を掲げており、イオン液体や触媒など付加価値の高い製品の開発に注力している。高付加価値品で販路を広げながら、18年3月期の売上高は15年3月期に比べて約2割増となる230億円を目指す。
又、次世代ディスプレーの本命と言われる有機EL材料を住友化学と共同で出荷しており、3本柱に続く4本目の成長製品に育成する方針であり、ある日、突然大変貌を遂げる可能性が高く、
BPSは535円もあり、配当利回りも2%以上あることから注目してよいでしょう。
2015/07/22/8:00