京写(6837)【京大と次世代無線技術の実用化研究を開始!】

京写  [6837] 東証JQ部 時価:545円

プリント基板大手で、片面プリント配線板で世界首位の京写(6837)は京都大学と、次世代無線技術の実用化研究を始める。有線並みの安定性やセキュリティーを持った技術で、工作機械や自動車など内部の配線が必要な機器の無線化を目指す。配線の束が不要になり、軽量化や小型化、コスト削減などにつながる。実証実験や普及に向け最終製品メーカーとの提携も検討し、来年初めまでに関連機器を製品化したい考え。
 実用化を目指すのは「カオスCDMA」と呼ばれる次世代無線通信技術。京大大学院情報学研究科の梅野健教授が開発した。 カオスCDMAは携帯電話などの無線通信方式「CDMA」を進化させた技術。CDMAは「0」と「1」など2つの符号を組み合わせ、利用者を識別するが、カオスCDMAは多数の符号を使うのが特徴という。符号を組み合わせたコードの種類が多様になり、セキュリティーが向上したり、同時接続可能数が増えたりするといった利点がある。
 現在、広く使われている無線LANは他の電波の干渉を受けたり、セキュリティーが十分でなかったりするなどの課題がある。そのため信頼性や安定性が重視される監視カメラや自動車内の通信は有線が主流になっている。カオスCDMAはこうした無線LANの課題を解決できるとされ、これまで有線がほとんどだった産業分野などで広く無線通信の普及が期待できる。
京写はプリント配線板や部品実装するための治具が主力だが、他に自動車間通信やロボット内、工作機械内の配線をカオスCDMA方式の無線通信に置き換えることができるとみて、新規事業確立を狙い、顧客の具体的な用途に即して無線通信技術を実用化する。京大とそれぞれの用途にあったコード生成プログラムや送受信チップを開発し、年内に特許取得を目指す。
 来年初めにもサンプル製品を完成させ、2017年3月までに量産を始めたい考え。電気や自動車大手と提携し、実用化を加速させる検討もしている。
2015/08/03/ 7:45