古河機械金属(5715)【パワー半導体、電力損失半分に ベンチャーのパウデックが開発!】

古河機械金属  [5715] 東証1部 時価:294円

古河機械金属(5715)と資本・業務提携をしている、半導体ベンチャーのパウデック(栃木県小山市、河合弘治社長)は省エネの中核部品であるパワー半導体で、電力損失を現行品の半分以下にできる新タイプを開発した。窒化ガリウムを使い、1200ボルトの電圧で安定動作する。自動車や産業機械、データセンターなどの電力制御で活用を見込む。2017年度の実用化を目指す。
パワー半導体は電圧や周波数を変えたり、電気の直流と交流を変換したりする。省エネに役立つため、家電や自動車、発電所などで使われている。現在は安価なシリコン製が主流だが、動作時にエネルギーの一部が発熱で失われるなどの課題があった。新タイプはサファイアの基板に窒化ガリウムの薄い膜を作った。14年のノーベル物理学賞の受賞対象になった青色発光ダイオード(LED)の製造工程を参考にし、安く作れるめどを付けた。製造コストはシリコン製と同程度で済むという。窒化ガリウムを用いるタイプは従来、電圧600ボルト以上では使いにくかったという。今回は1200ボルトでも常時使え、幅広い用途が見込める。パワー半導体をシリコン製から新タイプに置き換えれば、電力損失が半分以下に減るという。国内全体に普及すれば、原子力発電所1基分の電力を節約できるとの試算もある。
株価は連日の新高値で07年5月以来8年3カ月ぶりの300円台回復が目前だ。同社はロックドリルや土木用機械などを手掛けるが、首都圏再開発の動きなどを背景にクレーンなどが好調に推移しており、15年4〜6月期の営業利益は前年同期比75.7%増の23億2600万円と大幅な伸びを示した。中期的にも安倍政権が積極的に推進する国土強靭化計画やリニア中央新幹線などでトンネル工事用機械の受注拡大が期待されている。低位株だが、ROEが15.8%と高く、意外高に発展する可能性があり注目したい。
2015/08/18/8:00