MUTOHホールディング(7999)【子会社の武藤工業が新材料3D印刷で安く速く出来る技術を開発!】


MUTOHホールディング  [7999] 東証1部 時価:299円

MUTOHホールディングス(7999)傘下の武藤工業は広告印刷に使う大判プリンターなどを手がけ、高精度かつ高速でノズルを動かす位置決め制御技術を応用、3Dプリンターを開発しています。3Dプリンターの利用拡大と共にプラスチックや金属など、3次元造形に使われる材料の幅も広がって来ています。
そこで、武藤工業は発想を逆転し、3Dプリンターを使って新たな性質を持つ材料を生み出す技術を開発しました。年単位、数億円がかかる自動車や航空宇宙分野の材料開発を数週間、数百万円でこなせるという。性質が異なる2種類の樹脂を組み合わせる「Bi―Matrix(バイマトリックス)」と呼ぶ造形手法を考案した。2つの樹脂をそれぞれ熱で溶かしながら射出し、格子状に編み込む。樹脂が冷えて固まるとそれぞれの樹脂が「井桁」のようにはまり合う仕組みであります。
従来、こうした材料開発は素材の成分を微調整したり、成型品の外にコーティングしたりすることが一般的でしたが、既存の異なる素材を混成する場合、組み合わせによっては分離することも多い。バイマトリックスでは素材同士が編み上げられて一体となる為、相性を気にせずに様々な組み合わせを検討できる。例えば、高い強度が特徴のポリカーボネートを骨組み役にしながら、外側には耐候性に優れたポリプロピレンを配置する。日射や風雪に対する耐候性を高めて寿命を引き延ばせるため、自動車のヘッドライトの新材料などとして活用できる。このほか強さと軽さの両方が求められる航空機や人工衛星でも、既存の素材の組み合わせでより良い部品材料を生み出せる可能性があるという。
武藤工業はバイマトリックスに対応した3Dプリンターの新製品として「MR―5000」を1日に発売した。射出ノズルには人工衛星などで使われる高耐熱性の「ベリリウム銅」を採用した。アルミニウム製のノズルを備えた従来機よりも樹脂を溶かす最高温度をセ氏50度引き上げた。
複数の素材を組み合わせられる3Dプリンターは米国系の大手メーカーなどが手掛けるが、使用できる素材が限られる。MR―5000はノズルの耐熱温度を高めることで、扱える樹脂の種類を増やした。試作ではなく製品の生産に向く産業用高性能樹脂を扱えることから、車や電機、航空宇宙のほか医療器具メーカーなどの需要を見込むとしています。
2015/09/03/8:15