日華化学(4463)【炭素繊維複合材料を瞬時に硬化させる樹脂を開発!】

日華化学  [4463] 名証2部 時価:880円

日華化学(4463 名2)は電子線を当てることで炭素繊維複合材料(CFRP)を硬化させる樹脂を開発した。航空機の機体などに活用されている熱で固める樹脂と同等の強度を保ちつつ、焼き固めに必要だった時間を大幅に減らせる。炭素繊維は鉄の4分の1の軽さで10倍以上の強度を持つ。航空機や自動車では、熱硬化性の樹脂を染み込ませ焼き固める加工法が使われる。硬化に数時間〜10時間と時間がかかり、量産車の部材として炭素繊維を使ううえで壁となっている。
同社が開発した樹脂を使い電子線を照射すると1分ほどで固めることが可能であります。一方、熱をかけ成形し冷やし固める熱可塑性CFRPの場合は、1分程度で加工できる一方、比較的強度が低い。同社などが実施した検査で、電子線硬化CFRPは熱硬化性のものと同程度の強度や耐久性を確保した。電子線硬化技術は大がかりな照射機械が必要となるなど、費用・技術面で越えるべき壁は大きく、事業化には長期間を要する見通しだが、同社は関心を持った自動車や航空機メーカーと共同で、電子線の強さや放射線防護などの最適条件を検討していくとしている
 同社は6月、ドイツの政府系研究所やエアバスなど約120団体が参加し、技術を持ち寄って革新的な製品を生み出すことを目指すオープンイノベーション組織の炭素繊維研究クラスター「CFKバレー」(ニーダーザクセン州)に加入し、航空機や自動車メーカーと共同で事業化を目指すとしています。
2015/09/09/8:40