朝日インテック(7747)【「カテーテル治療」関連製品で大攻勢!】


朝日インテック  [7747] 東証2部 時価:4,585円

医療用機器製造の朝日インテック(7747)が、心臓病の治療などに使う「カテーテル治療」の関連製品市場で攻勢をかけている。新素材を使った製品を投入するほか、生産拠点も拡充する。
カテーテル治療は海外で広まりつつある成長市場であるが、ただ現在主力の日本では医療費抑制で製品価格の下落が見込まれており、製品のシェアを拡大して収益源を確保する狙いだ。
 カテーテル治療の周辺機器の一つで、患者の血管を広げる「バルーンカテーテル」の新製品を2017年6月期にも国内で投入する。拡張性能に優れた新素材を使った「ノンコンバルーン」というタイプの商品で、同社では初の製品化となる。
カテーテル治療は日本でいち早く浸透し、現在では手術時の患者の負担が小さいとして海外でも普及しつつある。関連機器の需要も急伸。その中で朝日インテックが得意とするのは「ガイドワイヤ」という機器で、国内シェアは65%の首位で、米国などでも販売を拡大している。
 ただ関連機器の市場規模ではカテーテルの方が圧倒的に大きい。同社によると、国内の推定市場規模はガイドワイヤが約90億円なのに対し、カテーテルの一種、バルーンカテーテルは約240億円。この市場で同社のシェアは約1割にとどまり、テルモなど同業他社の後塵を拝している。
 ガイドワイヤで強固な地盤を築いた朝日インテックは、カテーテルでも攻勢をかけて、成長市場でより多くの果実を得る為にまずはカテーテルの製品開発を強化する。16年6月期までの2年間で同社の研究開発費は約70億円に達し、直前の過去2年間よりも5割増やした。「ノンコンバルーン」はその成果の一つだ。
 生産拠点も拡充する。13年に買収した産業機器製造の「トヨフレックス」が保有するフィリピン・セブ工場の付近に新工場を建設する。投資額はすでに数億円規模にのぼり、再来年をめどにカテーテルやガイドワイヤの生産を始める予定だ。
同社の業績は年々拡大している。15年6月期の連結経常利益は前の期比37.7%増の83.9億円に拡大し、16年6月期も前期比9.2%増の91.7億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。
2015/09/11/8:10