宇部興産(4208)【大容量LIBの需要増に対応してセパレーター(絶縁体)を4割増産!】

宇部興産  [4208] 東証1部 時価:215円

宇部興産(4208)は15日、リチウムイオン二次電池(LIB)の主要4部材の一つであるセパレーター(絶縁材)の年産能力を2017年に現状比4割増の2億平方メートルに増やすと発表した。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などに搭載する大容量LIBの需要増に対応する。 16年7月に宇部ケミカル工場(山口県宇部市)の既存設備を再構築して生産能力を増やし、17年6月に堺工場(堺市西区)で新規設備を設置する。20年をめどに年産能力を現状比倍増の3億平方メートル規模に段階的に増やす。
これを受け、日立マクセルも同日、セパレーターにコーティング膜を形成することで高温耐熱性を高めた塗布型セパレーターの加工能力を16年夏に倍増すると発表した。日立マクセルは11年に宇部興産と塗布型セパレーターを供給する会社を設立している。
セパレーターはLIBの正極と負極の間を仕切るフィルム。正極と負極の接触を遮断しショート(発熱)を防ぐ。製法は乾式と湿式があるが、LIBの出力向上に適しコスト競争力もある乾式セパレーター(写真)が車載向けに適しているとされる。
宇部興産は電池材料を成長分野と据えており、車載用のリチウムイオン電池材料はパソコンや携帯電話といった電子機器類に使う民生用に比べ、高い品質と安定した供給力が求められる為に、採用が決まれば長期の供給契約による取引が可能となり、民生用ほど価格競争が激しくない。民生用の電池材料の大きな市場拡大が見込めないなか、同社は乾式製法を得意としており、すでに車載用途で採用実績を持っており、高品質の車載用に経営資源を集中する。
2015/09/16/8:20