JR東海(9022)【新幹線車両に1000億円、最新鋭車両を投入!】


JR東海  [9022] 東証1部 時価:20,880円

東海旅客鉄道(JR東海)(9022)は、2016年度から東海道新幹線に最新車両「N700A」を20編成導入すると発表した。乗り心地を重視し、停止までの距離を5%短くするブレーキ技術を使った。柘植康英社長は東京都内での記者会見で「安全・安定輸送のレベルをさらに向上させる」と強調した。20年春までに約130の全編成を最新式と同等にする。総投資額は約1040億円。全編成を時速285キロメートルで運行できるようになり、利便性の向上につながる。
 新型のN700Aの屋根には、パンタグラフが正常に機能しているかどうかを監視するカメラや測定装置をつけ、安全性を高めていく。計111編成が稼働している既存の「N700系」とN700Aも、ブレーキなどの新技術を使い、2年後から順次改造に入る。
 柘植社長はまた、2027年に品川―名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線の始発となる品川駅南側の工事契約を、大林組(1802)、東亜建設工業(1885)、熊谷組(1861)の3社の共同事業体(JV)と締結したと発表した。品川駅の建設工事では、北側と南側の2工区に分け、北工区は9月に契約した。今回の南工区の契約で、品川駅はすべての工事契約が完了する。
 契約期間は北工区と同じく、21年2月10日までで、工事完了までではなく、工期は約5年半となる。品川駅は全体の長さが約450メートルで、南工区を300メートル、北工区を150メートルで区切っており、面積は南工区が全体の3分の2を占める。約5年半の工期で、東海道新幹線の地下を10メートル掘削し、土留め壁を構築する工事を実施する。
JR東海の運輸収入は約9割を東海道新幹線が稼ぐ。ドル箱の東海道新幹線は東日本大震災が起きた11年の8月以降、単月の断面輸送量(東京―静岡の特定区間で数えた乗客数)が9月まで50カ月連続で前年同月比プラスが続いており、サービスの向上を乗客数の下支えにつなげる。
格安航空会社(LCC)の台頭で航空運賃の引き下げが進めば、東京と大阪を結ぶ大動脈での東海道新幹線の優位性は揺らぐ可能性もある。運賃引き下げに消極的なJR東海はサービス水準の改善に引き続き取り組むことで東海道新幹線の競争力を維持する考えだ。
2015/10/23/8:00