安川電機(6506)【中国のロボット工場増設へ、生産能力を倍増!】

安川電機  [6506] 東証1部 時価:1,463円

安川電機(6506)は中国・江蘇省にあるロボット工場を増設し、生産能力を現在の2倍に引き上げる方針だ。今年度中にも策定する2016〜18年度の次期中期経営計画に工場拡張を盛り込む。中国では景気が減速しているが、人件費の高騰などで自動化需要は高まっており、ロボット市場が急成長している。今後も需要拡大が見込めるため供給力を高め、トップシェアを狙う。
 拡張するのは、溶接向けや搬送用などの大型垂直多関節ロボットを生産している江蘇省常州市の工場。常州工場は第1、第2工場で構成し、延べ床面積は計2万9500平方メートルに上る。月産500〜600台の生産能力があるという。第1工場はロボットの組み立てを担当。第2工場では部品の機械加工を担うほか、工場設備の設計・施工業者(SI)が自動車工場などに納入する際にロボットを細かく調整し、納入後すぐに使えるようにするスペースも備えている。
 同社は隣接する約5万平方メートルの用地を既に確保しており、既存工場とほぼ同規模の建屋を建設する予定だ。今後、工場を拡張した場合の既存工場との機能分担や投資額などについて詳細を詰める。生産能力は現在の約2倍の月産1000台の規模になるという。
 国際ロボット連盟(IFR)によると14年の世界の産業ロボットの販売台数は22万5000台で前年に比べて約3割増えた。国別では中国が約5万6000台と最多で、伸び率は5割以上に達する。
 中国市場では世界4強の日欧メーカーが激しくシェアを争い、スイスのABBが2割強を占めて首位で、安川電機が2割で2位。ファナックとドイツのクーカがともに2割弱で追う形となっている。中国では特に大型ロボットが好調という。
同社は、日本から輸出すると輸送コストがかさむため、現地工場の増設を軸に急成長市場への供給力を拡大する考えで、今月末をめどに中国家電大手の美的集団(広東省)と、産業ロボット事業で合弁会社を設立する予定。エアコンや洗濯機などの白物家電の製造・販売を手掛ける同集団向けを足がかりに家電や電子機器分野で需要を開拓し、生産能力増強による供給力向上とあわせてシェア1位を目指すとしている。
2015/10/26/ 7:50