日本精線(5659)【上期経常は一転4%増益で上振れ着地、今期配当を2円増額修正!】

日精線  [5659] 東証1部 時価:564円

日精線(5659)の16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比3.9%増の14.7億円に伸び、従来の1.5%減益予想から一転して増益で着地した。ただ通期計画の29億円に対する進捗率は50.9%に達したものの、5年平均の56.9%を下回った。
 会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当研究所が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比15.3%増の14.2億円に伸びる見通しとなった。同時に、今期の年間配当を従来計画の10円→12円(前期は10円)に増額修正しております。
トヨタ(7203)が、新型燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」を開発し12月15日より発売されることで、今後水素ステーションの設置普及が急がれてくることが考えられます。燃料電池自動車の普及には、その燃料となる水素を高圧に圧縮して自動車に充填する水素ステーションの整備が不可欠です。圧縮水素を充填する商用の水素ステーションはその整備が始まったばかりで限られており、全国的な普及にはまだ時間を要します。そのため国もその建設整備を支援しています。      日精線は水素ステーションで使用するバネ用ステンレス鋼線を初受注しております。高圧水素環境下でも既存のステンレス鋼SUS304に比べ、高い強度とバネ特性を発揮する。受注先などは明らかにしていない。2009年からテスト出荷していました。25年度に年間50―60トンの受注を目指しています。受注したのはオーステナイト系のバネ用ステンレス鋼線「ハイブレム」。高圧水素環境下で使う機器に用いる。炭素や窒素などの微量添加元素をコントロールすることで、冷間加工後に発生する結晶組織の変化を防止するなど、水素環境に対応する材料として信頼性を高めた。初受注を機に水素ステーションの流量調節用ディスペンサーやバルブのほか、燃料電池車用にも採用される可能性が高いことから注目しておきたい。
2015/11/12/ 7:55