カネカ(4118)【上期経常は65%増益で着地・7-9月期も65%増益!】

カネカ  [4118] 東証1部 時価:1,187円

「カガクでネガイをカナエル会社」のCMで知られている、カネカ (4118)については9月28日でも紹介しましたが、テルモ(4543)と共同で、末梢(まっしょう)動脈疾患の治療などに使うPTAバルーンカテーテルを開発しました。医療機器子会社カネカメディックス(大阪市北区)が製品を供給し、10月からテルモに供給を開始しました。テルモはまず米国で販売することになります。
 カネカが供給するのは、カテーテル交換をしやすい「ラピッドエクスチェンジタイプ」で、0・035インチのガイドワイヤに対応したもの。バルーン径3ミリ―12ミリメートル、バルーン長20ミリ―200ミリメートルの間で合計108サイズを用意した。バルーンの直径をカネカの従来製品と比べ10%細くし、血管を通りやすくした。バルーンカテーテルを使った治療は患者への負担が少ないため、世界各国で普及が進んでおり、今回の製品は2013年に締結したバルーンカテーテルの共同開発契約に基づき、両社で製品開発した第1弾となります。カネカの得意な末梢血管用PTAバルーンカテーテル技術を活用し、テルモの充実した販売網を活用し拡販する。
同社は11月10日に決算を発表しており、16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比64.9%増の158億円に拡大し、通期計画の330億円に対する進捗率は5年平均の44.6%を上回る47.9%に達した。会社側が発表した上期実績と据え置いた通期計画に基づいて、当研究所が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比13.4%増の171億円に伸びる見通しとなった。直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比64.8%増の77.6億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の3.4%→7.5%に大幅改善していることから、今後は高成長が期待出来ることから、テルモと同様に押し目をすかさず注目しておきたい。
更に、カネカは24日、米カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所の陪審が、韓国企業などがカネカの特許を侵害したと認める評決を出したと発表した。携帯電話などのプリント基板に使うポリイミドフィルムに関する2つの特許についての侵害を認め、約1300万ドル(16億円)の逸失利益があったとした。評決は現地時間19日で、カネカによれば最終的な判決は数カ月後になる見通しだという。

2015/11/25/8:15