京阪電鉄(9049)【インバウンド需要の恩恵を享受し、反転攻勢!】

京阪電鉄  [9045] 東証1部 時価:829円

京阪電鉄(9049)がインバウンド(訪日外国人)需要で業績を潤している。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比37.7%増の162億円に拡大した。
 併せて、通期の同利益を従来予想の186億円→247億円(前期は274億円)に32.8%上方修正し、減益率が32.2%減→10.0%減に縮小する見通しとなった。不動産業においてマンション販売戸数が当初の想定を上回る見込みであるほか、前期に引き続き観光需要やインバウンド需要が増加傾向にあり運輸業及びレジャー・サービス業が好調に推移していることなどから当期純利益について前回予想を上回る見込みで、4期連続で過去最高を更新する見通しであります。
 同社の営業キロ数は91キロメートルと短いが、大阪の淀屋橋と京都の出町柳を結び好立地にある。1992年3月期をピークに旅客人数は減り続けたが14年3月期に下げ止まり、今期は前期比2%増を見込む。加藤好文社長は「京都方面の旅客が好調」と顔をほころばせる。8月に発売した京都・大阪の乗り放題パスは2カ月間で4650枚を販売。企画乗車券は年1万枚売れればヒットだが、これを軽く超える勢いだ。
 ホテル事業も好調。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)や京都駅前にホテル京阪など計12カ所構えるが、客室稼働率は90%超を維持。客室単価も2割上昇している。
 インバウンドの風が吹くまでは辛抱の時代だったが、一気に攻めの姿勢に変わった。重視するのが京都市中心部の再開発だ。京都駅周辺のホテルを、富裕層が宿泊する高級ホテルに衣替え。史跡が集まる東山観光の玄関口、三条駅は周辺含め商業施設が入る複合ビルにする。今期の設備投資額は452億円と前期実績の約3倍に急拡大する。
 20年までにホテル京阪を15カ所以上に増やす計画も明らかにしている。17年度には有料座席の「京阪特急プレミアムカー(仮称)」を導入し、観光客やシニアなどが確実に座れる特急車両を導入するなどして、一気に大攻勢をかけていくことから注目しておきたい。
2015/11/30/8:20