住友化学(4005)【飼料原料(メチオニン)を増産、世界シェア20%めざす!】


コンセック  [4005] 東証1部 時価:737円

住友化学(4005)は、飼料原料の生産能力を引き上げる方針を明らかにしました。
世界の食糧需要の拡大と共に、飼料用添加剤であるアミノ酸の需要が安定的に成長している。
アミノ酸にはメチオニン、リジン、スレオニン、トリプトファンなどがある。当研究所は、特に今後、需給バランスがタイトに推移することが予想されるメチオニンに注目している。メチオニン世界最大手の独エボニックによると、DL −メチオニンの活用により、メチオニンは家禽の生産コストが最大28%程度低減できると試算されている。
15年現在の世界人口約73億人のうち、30〜50億人は、依然として食生活のレベルが先進国並みに達していないことを考えると、今後、新興国の経済成長に伴い、食肉、海産物など栄養素の高い食料に対する需要が拡大する可能性は極めて高い。メチオニンは、効率的な家禽、水産養殖を営み、拡大する食糧需要に応えるために必要不可欠な素材となりつつあり、メチオニンの需要は年間110万t と推定され、供給は年産124万t あるとみている。
住友化学が増産するのは「メチオニン」と呼ぶアミノ酸。主にニワトリの飼料原料になり、飼料メーカーが他の原料とともに混ぜ、配合飼料として家畜農家などに販売している。アミノ酸は発酵で生産するものが多いが、メチオニンは化学合成でつくる。大手にはドイツのエボニックなど化学系メーカーが多い。鶏向けの飼料需要が拡大しており、需給が逼迫した状態が続くとみられている。
同社は愛媛工場で既存の生産設備を改良し、2016年内に1割強引き上げる。愛媛工場では現在の生産能力が年14万トン程度。一部設備の出力を引き上げたり、改良したりすることで1割強増やす。さらに10万〜15万トン規模の設備を増設することを検討しており、新設する生産設備については、国内のほかアジアでの立地を検討している。増産規模にもよるが、設備投資額は400億〜600億円程度とみられる。
同社は20年をめどに世界シェアを現在の十数%から20%まで引き上げる。世界的な飼料需要の拡大に対応し、市場での存在感を高める。
2015/12/02/ 7:30