渋谷工業(6340)【沖縄県の先端医療産業事業に参加し、再生医療の基盤構築へ!】


渋谷工業  [6340] 東証1部 時価:1,849円

沖縄県は再生医療産業の基盤構築を目指し、今年から沖縄高専、澁谷工業(6340)、再生医療ベンチャーのサイフューズ(東京)、佐賀大学と連携した先端医療産業開発拠点形成事業を始めた。将来的に細胞を作る「ヒト臨床用の細胞塊製造装置(バイオ3Dプリンター)」を開発し、県内外に装置や臓器・細胞塊を販売することで、新産業の創出や人材育成、雇用につなげる考えだ。
今回のプロジェクトリーダーの池松真也博士(沖縄高専副校長)は「次世代の装置を技術開発し、沖縄ならではの再生医療を実施していく」と決意を述べた。
 うるま市に金属加工や組み立て工場を有する澁谷工業が、バイオ3Dプリンターを開発・製造する。中俊明専務は「装置は来年中の完成を目指す。製造が始まれば県内の雇用も増える」と意気込む。
プロジェクトチームは、17年度をめどに、動物実験などで脊髄移植再生治療を実施し、製品化に取り組む考え。同時に、高専を臨床培養士の育成拠点として位置付ける。県の担当者は「県のオリジナル技術として健康医療産業を活性化させていきたい」と話した。
更に、渋谷工業は再生医療システム本部に細胞加工培養部を新設、自社で製造販売しているロボット培養システムなどを用いて再生医療に用いる細胞の大量培養などを受託する。同社は従来、ロボット細胞培養システムやバイオ3Dプリンターなどの装置を大学などに納入し、共同で再生医療関連の研究開発を行ってきた。今回、これまで蓄積したノウハウを生かし、装置の販売に加えて細胞の培養や加工を事業として展開することにした。当初は患者から採取した細胞の培養が中心だが、今後iPS細胞(人工多能性幹細胞)などの培養も手がける考えだ。同時に、同社は山口大学や京都大学などと共同で再生医療向けの細胞培養技術を研究している。共同研究相手から細胞培養装置の製造だけでなく培養自体の事業化を要請されていた。山口大学とは肝硬変治療のための再生医療で臨床研究を行っている。患者の骨髄液を培養して骨髄間葉系幹細胞を増やして患者に点滴で戻す治療法で、同社はこの特許の独占的実施権を取得した。 再生医療システム本部長を兼任する澁谷弘利社長は「機械だけでなく、細胞加工も大きなビジネスにしていきたい」と強調した。
2015/12/02/8:15