朝日ラバー(5162)【接着剤を使わず素材貼り合わせ技術を医療や自動車分野に展開!】


朝日ラバー  [5162] 東証JQ部 時価:1,180円

自動車、家電、医療、スポーツなど幅広い業界向けに、工業用ゴム製品の製造・販売を手掛けている朝日ラバー(5162)は、接着剤を使わずに素材を貼り合わせる技術を自動車部品や医療などの分野に事業展開を加速する。この技術を基に開発したマイクロ流体チップは現在、DNA分析用に販売しており、順調に事業が拡大している。他の事業分野に応用できる準備が整ったとみて開発チームを設置。今後の成長戦略の柱に位置づけており注目してみたい。
自動車、医療、DNA解析チップの3分野でチームを立ち上げた。自動車と医療で新製品開発などを担い、既に販売している解析チップでは生産技術の向上を準備する。接着面に特殊な表面処理をして、ゴムと金属、プラスチックなど異なる素材を貼り合わせる「分子接着」と呼ぶ技術を応用する。3分野に各5人程度を配置しており、順次増やす計画だ。
 自動車分野で分子接着の技術を活用すると、部品同士をつなぐ部品が不要になる可能性もあり、車全体の軽量化や小型化が実現できるとみる。渡辺陽一郎社長は「これまでとは違った形状の部品を提案できるようになる」と話す。
 医療分野ではインフルエンザなどのウイルス感染の有無を簡単に調べられる検査装置向けのデバイス開発を想定。DNA解析チップのチームはマイクロ流体チップの量産に向けた準備を進める。
 同社は2014年、分子接着の技術を応用したマイクロ流体チップをNECのDNA検査装置向けに納入した。受注が好調で、この分野の連結売上高は17年3月期には直近の約5倍となる約16億円に増える見通し。
 来春には福島県内の新工場でチップを本格的に量産開始し、「他の事業でも製品化できるところまで技術力が高まってきた」とみて、2017年3月期は中計経営計画の最終年度に入るが、来期以降の成長を視野にいれて、次期中計はさらに大きな視点で策定するとして、「マイクロ流体デバイスなどの事業を、主力の自動車分野に匹敵する規模に高める」(渡辺社長)としている。
2015/12/15/ 7:50